情緒よりも主観。

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再解釈の連続こそが『蒼穹のファフナー』の醍醐味である

フォロワーが『蒼穹のファフナー』を見始めたので、わたしも見直しています。いやあすごいぞこれ!

HAE、EXOのあたりからセルフオマージュの駆使はファンの間で相当考察されてきましたが、正直セルフオマージュがもたらす効果をなめていたので、1期の1話めちゃくちゃおもしろいんですよ。

1期は後発作が決まっていない状態で作られたので、後発作でのセルフオマージュによって、1期のあらゆる要素が制作時点で付加した以上の意味を持つようになりました。単なる深読みを助長させるだけと言ってもいいのですが、「無意味な生はねえ!」が作中是のファフナーだからこそ、登場人物の言動に新たな解釈を提示してくれているんだな……! と信頼したくなってしまう。

 

この「無意味な生はねえ!」っていうのも、ファフナーにおいて避けられぬ"死"の描写にも効果を発揮していますよね。そこに至るまでの過程はどうあれ、描かれる死そのものは理不尽です。登場人物はそれを悲しみ、苦しみますが、死者の生と彼らなりに向き合うことで、それを乗り越えていきます。残された人間が故人に見出すなにかが変化していくのもファフナーの見所かな。

 

1期だけでも相当おもしろいけど、やはりシリーズ全部見てほしい。1期でわからなかったやつのことが、EXOでわかったりする、逆もある、人間の生を楽しめる素敵なアニメです。

最新作のTHE BEYONDは5月にやるよ! いまから見れば間に合うよ! みんなファフナーを見よう!