情緒よりも主観。

うたプリやアニメや映画について、思ったことをいろいろ書くオタクブログです。

私選この情念がすごい!2019受賞『Free!』感想

※1期・ES・絆・約束・TYMを見たドニワカの言いたいこと言いたいブログです。

※原作・劇場版ハイスピ・DF・夢は履修予定未履修です。

※遙と凛に関してはカプとしてではなく絶対的運命共同体なところに萌えているつもりです。

 

きっかけ

「劇場版『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』の予告で流れてたから」「夏だから」みたいな理由で見始めた『Free!』。結論から言うと自分に視聴適性がありすぎてびっくりしています。

リアタイで1期無人島回だけ見てたり、特典がほしいお友だちに誘われて『絆』を見に行ったりで、心に引っかかりはあったいわゆるミリしらからスタートしたのですが、そういう思い入れ補正なくても好きになれたと思えるストーリーでした。

そういうわけでいまから萌えどころの話をするのでよろしくお願いいたします。

 

遙と凛はさしずめ絶対運命黙示録

Free!』好きなお友だちから「あれは青春の話だ」とは聞いていたのですが、まさにその通りというか、予想を超えた情念の描きっぷりに動揺してしまった。

このアニメが「競泳に打ち込む人々の感情」を描いていることはかなり早い段階で理解できましたが、特にツボったのが章題に挙げた七瀬遙と松岡凛のライバル関係です。

先に笑いどころとしてのツボの話をしますと、登場人物各位の心の乱れの原因の大半が遙と凛に集約されるのがおもしろすぎましたね……彼らが中1の冬に行った勝負が『Free!』という物語の始まりと言っていいレベルで、ほぼすべての登場人物に影響を及ぼしていた。もし『Free!』が『魔法少女まどか☆マギカ』だったら、あのふたりの因果のエントロピーで世界2回変えられるレベル。

いまさら真面目な話がしにくくなってきたので1度別作品の話を挟もう。『はじめちゃんが一番!』という漫画に"WE(ウイ)"というアイドルコンビが出てくるのですが、終盤、彼らの関係が相互的なダンボの羽に喩えられます。

遙と凛もそうだな〜と感じたのでした。確かオーストラリア旅行のときに凛が「ハルには俺の先を泳いでいてほしい」という趣旨の言葉を伝えていたように思うけど、それってそういうことじゃんね。遙は遙で、凛がいない競泳界に興味ないし、互いに互いが必要だったのが彼らなんだと思っています。

 

本当にすごい情念は絶対的運命を巡る関係各位が抱えている

そう、トータルして情念がすごいのは遙と凛じゃない。彼らの仲間たちが遙と凛に向ける情念がすごいんですよ!*1

遙と凛はお互いに影響し合うだけではなく、それぞれがいろんな人に影響を与えている。ここまではよくある話だと思いますが、影響を受けた子の99割が内心で強い感情育ててるのがわたしが「情念〜!」と言ってしまう原因のひとつになっている。また『Free!』で描かれる情念は登場人物に善人しかいないから成り立っているところがあると思っていることも原因。

ESから登場した山崎宗介くんがその最たるって印象です。「最後に仲間と泳ぎたい」という年相応なワガママと、凛の相棒という自負で動いていたのが健気だよな〜。情念がやべえな〜。

宗介みたいな立ち位置の子の行動理念って「なんで俺じゃないんだ!」「なんで俺なんだ!」という怒りや憎しみを担うケースのほうが多そうなのにそうではなかった。*2

言及しないけど遙強火担の怜とか、凛先輩大好き似鳥くんとかも括りはそこ。遙と凛は関係各位に責任取るべし。

 

いまならわかる、フォロワーが言ってたこと

まだ完走したわけではないけど、「推しを推す推しが見たいなら『Free!』」というフォロワーの言葉通りのアニメでしたね。まさかこんなにすごいもの見せつけられるとも、自分の感性が適合してるとも思わなかったけど。*3

先が気になりすぎるので上映してるうちに『夢』観に行きたいです。

 

*1:これは前作った主観相関図

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*2:これに関しては1期の凛で多少やったことでもあるから宗介でやらなかったのだとも思う

*3:1期リアタイ友人たちの反応も見ていたし、人を選ぶアニメというのも聞いていたので