あらすじ
明大前駅で出会ったサブカル男女(大学生→社会人)の恋模様を軽妙(オタク的レトリックとも言う)なモノローグを交えて描く。あとは公式サイトを見てください。
以下、オタク自認があるアラサーOLのネタバレあり感想
(箇条書き時系列適当でいい?いいよー!)
・わたしはフラグが立った男女であれば大体推してしまうチョロ男女カプ厨なのですが、序盤で互いの趣味を語り合い楽しそうにしているふたりを見て「はよくっつけ!!!」と念じていた(別れそうだな、とは思ってた)
・ボロアパートで髪乾かすシーン、推しカプでパロりたいシチュランキング上位に食い込んできた。
・「こういうコミュニケーションはしたいほうです」って教えてくれる絹と付き合いたいな、になった。
・『宝石の国』泣きどころあったか?(厄介オタク)
・就活は……就活はしろ……! 生命線の確保のために……と思ってたら普通にその後回収された(あたりまえ体操)
・生活苦、人を変えるよな、よくも悪しくも。わかるよ(冨岡義勇)
・絹と共にいたいから就活をして、仕事に打ち込むうちに娯楽を楽しむ心の余裕を失っていく麦=趣味で繋がった絹との関係が次第に閉じていく麦。趣味で繋がる機会がある者としては「他人事じゃない……!」になった。大事にしよう、お友だちとフォロワーのこと……。
・「もうパズドラしかできない」仕事休んで精神科行け。
・飼い猫が泣いてるやつは演出過剰だと思った。
・ふたりの靴が変わっていく演出はすごく好きだった。
・終電までに告白しよう/参列した結婚式の1日が終わるまでに別れよう、の対比美しすぎるな〜!
・最後のファミレスシーンで別れる→別れたくない→プロポーズまで見せてから、「これから付き合うであろう同じ趣味の男女」を登場させて、もうふたりが「同じものが好きだった、それだけで世界がふたりだけのものみたいに楽しかった」ころには戻れないと悟るシーンつらいけど、マジでめちゃくちゃ美しいんだよな。みんなここまで見届けてくれよな。
・これはよくもあしくも「カップルの背中を押す映画」だと思った。今後の関係に悩んでるカップルがいたとして、その背中を押したとき、別れを選ぶか関係修復を選ぶかは見たカップルに寄ると思う……。
・まあモラトリアム期の恋人に思い入れがある人の精神は平等に破壊されるのではないだろうか。
・ふたりが泣き出したあたりでわたしも泣きました、推せる男女がくっつかないのはつらいことなので。
・タイトルについてずっと考えてた、いま気づいた。絹「男の子は女の子から花の名前を聞くと、その花を見るたびに女の子のことを思い出すようになる」というセリフ。これふたりにとってはもうモノとしての花に限ったことではなく、共に過ごしたすべての時間=思い出が"花"で、だから「花束みたいな恋」なんだ。