情緒よりも主観。

うたプリやアニメや映画について、思ったことをいろいろ書くオタクブログです。

2022年11月17日の考え事

最近読んだフロム『愛するということ』が、去年読んだ國分功一郎『暇と退屈の倫理学』や最近観た『すずめの戸締まり』と繋がった気がするのでなんとなく筆を取っています。

※ざっくり感想文なので各タイトルの深い話にはなりません。

 

   *

 

誰かに愛されていると自覚したとき、人は自分を許すことができる。

自分を許すとはどういうことだろう。

わたしは「自分はここにいてもいいんだ」という感覚のことだと思う。

人は大なり小なり疎外感を抱くこともあると思うのだが、愛はその疎外感を解消する。

では自分を許すために誰かの愛を求めるのは依存ということにならないか。

『愛するということ』をめちゃくちゃ圧縮すると「愛は自立した人間が交わすもの」になるが、自立した人間は愛されたいから愛するのではなく、愛するために愛すのだと書いている。

そもそも自立した人間とはなんだ。

わたしは『愛するということ』や『暇と退屈の倫理学』から「自分と向き合った結果、他人とも向き合えるようになった人間」と読み取った。

やや脱線だが、『すずめの戸締まり』、鈴芽の話。

初めて後ろ戸を見たとき「死ぬのは怖くない!」と叫んだ鈴芽が、旅を通して成長し、最終的に「死ぬのは怖い」と考えを変えるのが印象的。

自分と向き合うのはすごくすごく大変。

嫌なところばかりが目につくし、これが自分のいいところだと認めるのも恥じらいが働いて一苦労。

それでも「それが自分」だと認めたとき、人は初めて自立することになるのだろうか。

自立したからといって内面的な欠落は埋まらない。

自分の中の欠落を埋めるために愛を一方的に求めるのではなく、双方向的に補い合うのが愛ではないか。

つまり……ST⭐︎RT OURSってこと!?(終わり)

『劇場版うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』感想戦メモ

2022/09/11に開催したTwitterスペース用に作ったスタツ感想戦メモです。

全部の「よかった」「好き」を整理しようと思いますが全然できていません。

喋りながら生えた感想とかもあるのですが反映しておりません。

メモとしてご活用ください。

 

OP~マジLOVEスターリッシュツアーズ

・始まっちゃうんだ~という感じで見ていた気がする。

・車の免許より先に飛行機の免許を取るみなさん。わからん、※イメージ映像です、かもしれないけど。

・Shining Air Lineのときは副機長だったのが機長に昇格してるの時の流れ! 歴史! という感じでいいですね……!

・ライブで歌うの難しそうな曲だな、と思ってたけど、めちゃくちゃ歌うじゃん……!

・トキヤがカメラを見つけるのめっちゃ早い。

 

MC(自己紹介)

・音也が「わ~!」ってはみ出しちゃうのわかる!となったあとにトキヤがたしなめるやつわかるわかる!なんだよな。

・トキヤの自己紹介がクソデカ「一ノ瀬トキヤです!」なのめちゃくちゃいい。

・レンくんが、一拍溜めて投げキスするの「らしい」がすぎる、にちゃにちゃ。

なっちゃんと聖川の「ライブの中身は」「まだ秘密だ!」「しぃ~」かわいすぎ。

・那月音也翔で「おそろい!」するのかわいすぎ。

・「7人は多かったですか?」って言うセシルちゃんかわいい。

 

Ok, Hello World

・ファンに向かってそのデコはなんだ!?

・ファンに向かってそのギターテクはなんだ!?

・てか表情よすぎる。

・大サビのピック持ちながらマイクをきゅってするところよすぎ、なに?

 

Ready to be a lady

・脚長すぎ、股下5m?

・レンくんと翔ちゃん、お互いに「かっこいい男」としてリスペクトし合っているのでこの二人がコンビなのいいなあと思った。

・春歌ちゃんに言いたい言葉!?

 

トリッドラヴ

・表情がよすぎる。柔和そうなのになに考えてるかわからない高貴で色気のある表情。

・オリエンタルな振り付けだけじゃなくフィギュアスケートやバレエの振りが入っているのも好きだな。

・「音楽の国の王子愛島セシルがうたプリ界の太陽と月=一十木音也と一ノ瀬トキヤを召喚する」の文脈がありすぎる。

・セシルちゃんは魔法が使えるので飛んでも許される。

 

Snow Ballade

・美しい=聖川真斗のこと。

・スノードームの中で着込んでいた真斗=守られるだけで殻を破れずにいた真斗が、自ら手袋を外してその身でドームを溶かす流れ、真斗の強くなりたいという思いを感じてすごく感動した。

 

愛をボナペティ♪

・うたのおにいさん四ノ宮那月概念。

谷山紀章さんが「那月にステージで料理してほしい」って言ってたのが叶ってよかったなあ。

・「Merci.」の響きが美しい。

 

TRIGGER CHANCE

・めちゃくちゃ踊りながらめちゃくちゃ歌いながらめちゃくちゃマジックやってて「やることが多い……!」にならなかったのか!?さすがだよ……。

・1曲の中での表情の幅がすごい。わたしはHAYATOっぽい顔出てきて終わりになりました。

 

来来☆オーライ

・翔ちゃんって、運動神経がいいのかな!?(うたプリ初見の方?)になる。なんだかんだ翔ちゃんの運動神経のよさにフォーカスされたパフォーマンスを見るのは初めてな気がするのでよかった。

・めっちゃダンスが軽快でかわいい、かっこいい。

・カメラ向きの表情がよすぎる。

 

UUUU

・めちゃくちゃかっこいい。

・観客めっちゃ煽るじゃん……!

・ソロパートはあるけど揃いの振りがばっちりなのかっこいいなあ。

 

SAMURAIZM

・めちゃくちゃかっこいい。

・歌舞伎とか殺陣とか、パンフ情報だと日舞も入ってるらしくて、かっこいい和要素全部盛り!っていうのがすごいよかった。

・秋島の3人揃って踊るところめちゃくちゃかっこいい。

 

MC(曲の話~ユニット別ファンサ~サプライズ)

・スタリがワチャ~と円になるやつ、初めて見たはずなのに「おなじみの」みたいな気持ちになる。

・音也の「インパクト大!」、LINEスタンプにして売ってくれ。セシルちゃんが「……?」って戸惑ってたのもかわいかった。

・サプライズが1週目は「ありがとう」→2週目は「大好き」なんですね。

・サプライズに喜ぶレンくんの照れ笑顔プライスレス。

 

ST☆RT OURS

・アウターがマジでかわいすぎる

・歌詞……良?

・マジLOVEスターリッシュツアーズが音也センター曲だとしたら、ST☆RT OURSはトキヤとセシルのWセンター曲なのかなーと思った。

 

続け…!ISHの旅へ

・限界

・振り付けに無限マーク(∞)入っているのがめちゃくちゃいい、ST☆RT OURSを受けての振りだからな。

イリュージョニストかわいいんだけど、後ろでぴょこぴょこしてるW1がかわいい。

・音也がファンサ→トキヤがファンorカメラに投げキス→トキヤが音也を促して音也ファンサの流れ、めちゃかわいい。

・セイクリッドペアーズ、御曹司好きな人が喜ぶこと全部やっててすごかった。

・HUG SONGはW1春曲です。「赤と黒どっちを選ぶ?」されてオタクは……。

 

マジLOVE1000%

・壊れたのでなにも覚えてない、リスナーヘルプ。

・令和の最新技術で見るのよすぎ。

 

総括的な

・キングダムのときより「どの席座っててもファンサがこっち向いてる」気がした。

・ソロ曲がアルバム表題曲とはまた違った意味で原点回帰ぽさがあってよかった。

・今回全体的に衣装が「本物っぽい」と思っていたのですが、実際にアイドル衣装のデザインやられる方が担当と知ってなるほどとなった。

・音也がいろんな人のカメラに割り込んでいくのすごく「音也らしい」。最近は「何も考えていない」と「計算でやっている」が両方らしいので、オタクを惑わすな。

なっちゃんがMC仕切ってるの年長者っぽくてとてもいいな。

自分以外にやってる知り合い見たことないので「ロマンティックミステリーゲームはいいぞ!!!」をアピールするブログ

みなさんはロマンティックミステリーゲーム(以降ロマミス)をご存知でしょうか?

株式会社オレンジ*1が手がける、いわゆる女性向けミステリーゲームです。2022年8月現在3タイトルリリースされています。

「え、わたしがやりたいこと全部やらせてくれるんですか!?」と叫びたくなるほどの神ゲームシリーズなのですが、なぜかわたし以外にやってる知り合いが見つからない!!!わたしはこのゲームの素晴らしさを語る友がほしいのに!?

というわけで紹介ブログを書くことにしました、1人でも多くの人にロマミスを知ってほしいから……!

ミステリーのセオリーなどには詳しくないので、そのあたりは主観で語らせていただきます。

このブログが1人でも多くの人に届くことを祈ってる……。

 

そもそもわたしがロマミスを始めたきっかけ

「なーんか謎解きしながら男女カプ吸いてえ……」という思いでニンテンドーeショップを漁っていたときに、『ゴシックマーダー』『少女首領の推理領域』を見つけました。

美麗なイラストに目を引かれてクリックした先には「主人公の女性が探偵役として謎解きしながら、助手役の男性と絆を深めます(意訳)」という求めていたあらすじが!

「これはやるしかない」

2作ともダウンロードしてプレイしました。そしてハマった、ロマミスというまだまだ大きくなっていく沼に……。

 

神ポイント:ミステリーとロマンスのバランス感が神がかっている

そのあらすじに偽りなし!!!

調査パート・推理パートの謎解きや、それを経て明らかになっていく真相、ライトながら骨太なストーリーは単純に楽しめると思います。

そしてそこに挟まるロマンス要素が、全然本編を邪魔していない、それどころか「この流れならラブい選択肢出るわ!!!」と納得できるようになっている。

主観では謎解き7:ロマンス3くらいで、「本編に絡みつつ本編に食い込みすぎない男女カプ」が大好物のわたしにはこの匙加減とても堪りませんでした。

 

じゃあどれがおすすめ?

そんなの……そんなの全部に決まってるだろうが……!という気持ちを抑えて言いますが、どれも同じくらいおもしろいので気になるやつをやるのがいいと思います。

2022年8月現在3タイトルリリースされていますが、1作ずつ独立しており、舞台も登場人物も全員違います。

謎解き難易度はたぶん全部同じくらいなので、「この舞台設定いいな」「このタイトルに出てくるキャラ気になるな」で気楽にタイトル選んでください!!!

ストーリーなど詳しくは公式サイトを見てみてね!!!

 

※〜8/30までセール!

 

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※〜8/16までセール!

 

とにかくやってくれ!そしてわたしと話をしてくれ!!!

マジで神ゲームなんです。

本格ミステリー(ロマンスもあるよ!)が1周10時間くらいで遊べるし、めちゃセールしてくれるし、隙間時間にやれるタイプのゲームなので大作の箸休めにも丁度いいですよ。

わたしは最初に見たエンドが親だから1周しかできてないけど、どの男性もエンディング見たくなるほど魅力的だし、主人公の女性たちはみんな利発でかわいい。

なにはともあれ、みんな、ロマンティックミステリーゲームをよろしくお願いしまーす!!!

【Web再録】『Free!』非公式感想同人誌 ~遙と凛に偏っています~

注意事項

本書はいちオタクが『Free!』シリーズを総括した感想本になります。

カップリング要素はないつもりですが、わたしは『Free!』を“遙と凛の物語”として捉えたため、ここから先の感想も遙と凛やふたりの関係に偏ったものになります。念のためご注意ください。

 

 

はじめに

本書をお手に取っていただきありがとうございます。

まずは自己紹介がてら『Free!』シリーズとの出会いの話をさせてください。『Free!』シリーズのことは放送が開始された2013年から認知していましたが視聴には至らず。2017年春頃に家族の付き合いで『劇場版 Free! -Timeless Medley- 絆』を観ましたが、そこでもなぜか視聴チャンスをものにできず。結局本格視聴に至ったのは2019年の夏。映画館で流れる『劇場版 Free! -Road to the World- 夢』の予告が異常に気になる……! まあ映画観る前に過去作をきちんと見よう、ということで、dアニメストアで見られる分を見始めたのが、『Free!』シリーズとの出会いでした。その時点では、ハマるにはハマったがものすごく狂うみたいな感じにはならず「続編出るなら観に行くぞ〜!」というところに決着しました。

では、なぜこの本が存在しているのか?

それは膝に『劇場版 Free! -the Final Stroke- 前編』を受けたからです。

その衝撃はすごく、公開日の2021年9月17日からこの本が出るに至るまでに、回数重ねるつもりなかったのに8回観るわ、シリーズ2周するわ、自分でも信じられないくらいの足の取られ方をしています。

折角これだけ狂ったし、『劇場版 Free! -the Final Stroke- 後編』が公開される前にシリーズを総括した感想文書いて本として残そう、という発想のもと、本書ができました。内容は「遙が自らにかけた枷」「遙にとって凛とは何者か?」「壁の乗り越え方はもう遙の中にある」の3本立てです。

いちオタクの妄言として、お楽しみいただければ幸いです。

 

 

表記について

dアニメストアの配信を利用して視聴したため、セリフやシーンがソフト版とは異なる場合があります。

また本文では聞き取ったセリフの抜粋を行っていますが、ニュアンスを表現する記号はわたしの受け取り方を踏まえて表記しています。

また、以降の本文では下記の略称表記を使用します。

Free!』:1期

Free! -Eternal Summer-』:ES

映画 ハイ☆スピード! -Free! Starting Days-』:HS

『劇場版 Free! -Timeless Medley- 絆』:TM絆

『劇場版 Free! -Timeless Medley- 約束』:TM約束

『特別版 Free! -Take Your Marks-』:TYM

Free! -Dive to the Future-』:DF

『劇場版 Free! -Road to the World- 夢』:RW

『劇場版 Free! -the Final Stroke- 前編』:FS前編

 

 

遙が自らにかけた枷

ひとつめの枷

これはセリフから見るのが一番早いので早速引用します。

 

「十で神童。十五で天才。二十歳過ぎればただの人」(1期1話・遙)

 

遙を象徴するセリフですね。シリーズを重ねるたびに出てくるこの言葉、FS前編のラストでは見事呪いの言葉と成り果てていたことに気づかされます。

この言葉こそ遙が自分にかけた枷ですね。二十歳を過ぎたら“ただの人”になってしまう。

高校三年生の時期に特に顕著だっただけで、遙は基本的に将来のことを考えるのが苦手なように見えます。それは“ただの人”になったあとのことを考えられないからでは?

では、遙にとって“ただの人”とはいったいなにを指すのでしょうか。わたしは“水を感じられない人”のことだと考えています。

 

「水は生きている。ひとたび飛び込めば、そいつはたちまち牙を向き襲い掛かってくる。だけど、恐れることはない」

「大事なのは、水を感じること」(1期1話・遙)

 

「水は生きている。ひとたび飛び込めば、そいつは牙を向き襲い掛かってくる。だけど、恐れることはない」(ES1話・遙)

 

「確かに水は生きている。どんなに成長し変化した体でも、同じように包み込んでくれる。まるで生き物のように。だけど――それはいつまで?」(DF1話・遙)

 

こうしてセリフを追っていくと、遙の水の捉え方が、歳を重ねるごとに変化していくのがわかります。

注目したいのは大学生になった遙。高校生のころまでは、水に対して野生に対するような脅威を感じつつも、同じ“生き物”として恐れず受け入れ続けていました。しかし、十九歳になる年を迎えた遙は、水を“生き物”として感じつつも、そのままであり続けることができるのか、不安を覚えるようになっています。

水を感じられるのは天才である十九歳まで。“ただの人”になったら水を感じることはできなくなる。

無意識にそう思い込んでいても不思議ではありません。遙はそれだけ、水と、「二十歳過ぎればただの人」という言葉と、共にあったので。

だとすれば、遙の刹那的な生き方も納得できるような気がします。

 

ふたつめの枷

FS前編で描かれるアルベルトとの勝負の際、遙は凛にかけられた言葉を思い出します。

 

「勝ち負けや記録に興味がなくても――水の中じゃてめぇが一番だって思ってんだろ?」(ES・凛)

 

遙はアルベルトとの勝負を通して、この言葉を思い出して、自分が生来持っている闘争心を思い出したのではないでしょうか。“水を感じるため”だけに泳いでいた遙が、“勝ちたい”という思いを明確に表明したことは大きな変化だと言えます。

しかし、遙はこうも言います。

 

「なにかを捨てなきゃ生き残れない。でも、捨てたくないと思った」(DF12話・遙)

 

遙はいまの自分のまま、仲間の存在に支えられた自分のまま、“勝ちたい”と思っていたはずです。だから、FS前編で凛が下した決断に動揺してしまった。いつまでも競い合っていけると思っていた凛と泳ぐ機会が失われてしまった。

遙が凛を失うのはこれで2度目ですね。1度目は、“中学一年生の冬休みの勝負”です。

この勝負がこの結果でなければ『Free!』が始まらない、かつ、物語の要所で繰り返された挙句、FS前編のラストに重なっていくところが、本当に、すごいです。

では、この“中学一年生の冬休みの勝負”が、遙にどんな影響を与えた/与えているのか、分解していきましょう。

“中学一年生の冬休みの勝負”の真相は、凛が1期11話で語った通りなのですが、それはあくまで凛の視点においての真相なのですよね。“中学一年生の冬休みの勝負”を遙の視点に立って言語化すると、「遙は勝負に勝ったことにより、凛を傷つけてしまった上、目の前から凛が去った」となります。怜が遙たちにその真相を伝えて誤解は解けたものの、その後何度も凛が去る光景を思い出すほどには、遙のトラウマになるようなできごとです。

トラウマの原因になるようなできごととして、下記が挙げられます。

 

トラウマの原因になるようなできごと

(中略)

〇 家族や友人の死の直接的な体験、その他の喪失体験 など[1]

 

凛が遙の前を去ったのは、“友人の喪失体験”と言っていいでしょう。

“友人の喪失体験”は、もうひとつあります。TM絆の最初のシーンで、水泳部を退部した遙とすれ違う郁弥が描かれます。

 

「なんで水泳やめるんだよ……ハル……」(TM絆・郁弥)

「――ああ、同じだ」(TM絆・遙)

 

遙は自身が水泳をやめることで、郁弥のことも失ってしまいます。

ちなみに遙は残される痛みを“中学一年生の冬休みの勝負”を通して知っているので、郁弥に酷いことをしたという自覚があります。しかし、凛は自分が原因で遙が水泳をやめたこともそれで遙が傷ついたことも知りません。この遙と凛の非対称性については後述します。

このような経緯から、遙にとって“勝つこと”は“友人の喪失体験”と強く結びついていると考えられそうです。

遙は“勝ちたい”という自分の気持ちに気づきました。しかし、“勝つことで失う”経験を重ねてきており、それが“勝つためにすべて捨てる”ところまで突き抜けてしまった原因だと思います。

 

 

遙にとって凛とは何者か?

ここまで遙の話題に重点を置いてきましたが、そんな彼を語るにおいて、切っても切れない存在が凛です。この章では遙にとって凛がどんな位置づけの存在なのかを明らかにしたいと思います。

 

凛にとっての遙

“遙にとって凛とは何者か?”を考える前に、“凛にとって遙とは何者か?”を整理したいと思います。

これに関しては凛本人がまとめてくれているので早速引用します。

 

「この前の大会のときに……お前の気持ちを無視して、一方的に気持ちを押しつけちまった。――悪かったな。けど、これだけはわかってほしい。――俺はずっと、お前に憧れてきたんだ」(ES12話・凛)

 

「なあ、ハル。俺はずっとお前に憧れてきたって言っただろ。お前は覚えてねえかもしれねえけど、俺はいまでも覚えてる。――初めてハルと会った日のこと」(ES12話・凛)

 

ここで凛が遙に向けている憧れの正体や、遙にどうあってほしいのかがきっちり明かされるので、凛はわかりやすくていいですね……。

 

「親父は憧れだった」(TM約束・凛)

 

凛にとって最初に憧れたのは父親の虎一でした。虎一に憧れて水泳を始めた凛は、父親の喪失によってひとり水の中に取り残されてしまう。そんな凛が同じように水の中にひとりでいた遙と“出会って”憧れるのは、なんだか自然というか、フェイトを感じますね。

ところで、シリーズを重ねることによって、凛が遙に抱く感情がどんどん大きくなっていくのがめちゃくちゃおもしろくないですか?

 

「もし一緒に泳いでくれたら――見たことのない景色見せてやる!」(1期1話・凛)

 

最初は“いっしょにリレーやりたいやつ”だっただけなのに、

 

「俺といっしょに世界に行こう、ハル!」(RW・凛)

 

小6の時点でこの認識になっています。でもES12話の話と整合は取れているのですよね……いやでもまあ、昔からずっと“遙に前を泳いでいてほしい”というのは変わらないということですね。

 

余談1・凛と宗介

「いっしょにリレーやりたいやつ、見つけたんだ」(ES2話・凛)

 

わたしは初めてこのシーンを見たとき、「凛はなんて罪な男なんだ……!」と驚いてしまいました。しかし幼い凛と宗介の思想の違いを知ったあとに再びこのセリフを聞くと、意味合いが変化することに気づきます。

 

「考え方が違うんだ。俺とお前はチームにならないほうがいい」(ES4話・宗介)

 

宗介のこの言葉にショックを受ける凛。

この時点で、凛は宗介と“仲間”になりたかったはずなので、先に凛を拒絶したのは宗介です。

であれば、あのセリフは凛の罪ではなく、宗介の罰なのではないか……?

凛が遙を選んだのは、フリーで競ってその存在を知ったことが直接の原因で、宗介の言葉は関係なく、宗介自身も凛が遙を選んだことを気にしていません。なによりふたりはお互いにお互いのことを最大の理解者だと知っているので、だから凛の口から“宗介を思ったがゆえに”あのセリフが出てくる、と。うまいなあ……!

宗介が故障のあとに抱いた夢がそのまま贖罪になっているのもうまいですね。地方大会で、凛や愛一郎、百太郎と本当の“仲間”になること。それが贖罪というか、宗介が自分を許すことができた瞬間なのかなあと思いました。

宗介に関しては、愛一郎にかけた言葉が、凛から自分に与えられた言葉になり、それがさらに愛一郎から返ってきた言葉になった。この言葉の循環が本当に美しいな、と感じています。

 

余談2・遙と真琴と凛

“I Swim”

“Free”

“For the Team”

 

真琴、遙、凛がそれぞれ卒業制作でレンガに書いた言葉です。

わたしは、真琴と凛がそれぞれ遙に与えたものだと解釈しました。

遙を最初にスイミングクラブに誘ったのは真琴です。

 

「ねえハルちゃん! スイミングクラブいっしょに入ろうよ!」(ES6話・真琴)

 

真琴が遙を水の中に誘ったのです。でも、遙と真琴は水の中で結びつかなかった。そんなふたりを“仲間”として結びつけたのは凛なのではないでしょうか。

ところで真琴。次のセリフの意図が本気でわからないので教えてくれないか?

 

「俺も、ハルと真剣勝負がしてみたかったんだ。――なんでだろう。凛が、羨ましかったのかな」(ES6話・真琴)

 

遙にとっての凛

凛は素直でわかりやすくて語りやすくていいですね~。さて、ここまで凛を中心に見てきましたが、いよいよ遙から見た凛の話をしていきます。

とはいえそんなに難しい話ではなく、遙もまた凛に憧れているなあというのは各シリーズからなんとなくは読み取れるのですよね。

 

「凛……俺も、俺も……お前みたいに――」(HS・遙)

 

「俺も覚えてる、その大会のこと」(ES12話・遙)

 

「俺も、凛には感謝してる」(ES13話・遙)

 

これは推測なんですが、遙は水の中で自分と“出会って”くれた凛に感謝していると思うんですよ。でも、遙は凛に対する感情を言語化して表明していないのです……! だから、自分が遙の中でどれだけ大きな存在になっているのか、凛は知らないわけですね。

でも、1回だけ、ちゃんと言っていたシーンもあります。

 

「俺は、お前のおかげで未来に歩き出すことができたんだ。それなのに、今度はお前がまた立ち止まるのか! なぜいまになって水泳を諦めるなんて言うんだ! お前は柿以下じゃないだろ」(TYM4話・遙)

 

ここは折角凛に向けている感情を伝えることができたのに前提がすれ違っていたため伝わらなかったやつです。

その後もう1度凛への本音チャンスがありました。それがFS前編のラストシーンだったわけですが……「凛がいたから戦う気持ちを持てている」と伝えることはできました。よくできました。でも凛がそのボールを受け取れる場所にもういなかった……。

凛が「プロを目指す」と言ったとき、

 

「だったら、ひとつ約束しろ。俺に負けても水泳を辞めるとか言うな。醜態を晒すな。負けても泣くな」(1期4話・遙)

 

このシーンの回想が入ります。このセリフの直前に、

 

「俺はフリーしか泳がない。お前のために泳ぐんじゃない」(1期4話・遙)

「――いいや。お前は俺のために泳ぐんだ」(1期4話・凛)

 

というやり取りが入っているのですが、ここから察するに、凛は、遙を目標にし続けたいけど、遙に依存せずに泳ごうとしていたのでしょうか。“自分が遙の中でどれだけ大きな存在になっているのか、凛は知らない”わけなので、それが、できてしまうと……。

そして、遙はそれを“去った”と受け取った。前章で言及した“友人の喪失体験”の再来ですね。

紫目遙が言ったことは個人的に遙の本音の一部なのだろうとは思います。遙は友人、というか凛が去るのをどんな形であれ恐れているので。まあそれで「じゃあ凛が言われたくないこと全部言ってしまえ!」になるとは……思ってなかったですけどね……。

全部を捨てた遙、意図せずして1期の凛と同じ道を辿っているように見えます。1期の凛が仲間によって救われたように、遙も救われるといいな、と思います。

 

 

壁の乗り越え方はもう遙の中にある

ここはシリーズを2周した視聴者目線で「遙! お前はもうヒントというか答えを持っているぞ!」と思ったセリフを抜粋して連ねていくページ。

 

「俺はやっぱり水泳が好きだよ。――でも、そこにハルもいてほしい」(HS・真琴)

 

「遙。――信念を貫き通せ。リレーも個人もお前の大好きなフリーだろ。過去になんか捕らわれるな。そうすれば、お前は最強なんだから」(HS・尚)

 

「今日ハルが倒れたのを見て、『あ、こいつも普通の人間なんだなあ』って」(HS・旭)

 

「心配しなくても、郁弥はただの人になんかならないよ。郁弥は郁弥なんだから」(DF1話・日和)

 

記憶力がよわよわなのでもう他に思いつかない。でも遙、本当に、もう答えは見えてるからな……!

 

 

あとがき

感想書くのって……ムッズ! 最初はもう少し論点絞って長めに整然と書こうとしていたのですが、全然できませんでした。文体も途中から別物ですし……。

でも、わたしがFS前編のラストシーンを食らってシリーズを2周した衝撃が伝わっていたらいいなあ、と思っています。

最後にわたしが『Free!』に願っていることふたつの話をします。

ひとつは“桐嶋兄弟が揃って世界の舞台に上がること”。なぜならわたしが『Free!』で1番好きな人は桐嶋夏也さんだから。夏也の夢叶ってほしい。なんなら『Free!』に出ている選手の夢全部叶ってほしい!

もうひとつが“遙と凛が世界の舞台でフリーの勝負をすること”。なんなら仲直りだけでもいい。遙と凛が共にある未来をわたしは願っています。

 

 

参考URL

Free! Series Portal Site〈http://iwatobi-sc.com/〉(最終閲覧日2021年11月23日)

dアニメストアhttps://anime.dmkt-sp.jp/〉(最終閲覧日2021年11月8日)

国立成育医療研究センターhttps://www.ncchd.go.jp/〉(最終閲覧日2021年11月4日)

 

 

 

[1] 国立成育医療研究センター『子供のトラウマ診療ガイドライン

https://www.ncchd.go.jp/kokoro/disaster/to_torauma_Ver3.pdf

「うたの☆プリンスさまっ♪ Metamorphose」がめちゃいい企画だなと思った話

うたプリから化粧品が出るぞ!

……というだけの話じゃないなあと思ったので久しぶりにブログ書きます。

まずは公式サイトを見て概要を把握してください。うたプリから化粧品が出ます。

 

わたしはデザイン素人なので主観の話になってしまいますが、このパッケージすごくないですか? かわいい、その上で誰の手の上にあっても違和感がない。カラフルだし遊び心のある意匠だけど締め色が効いててクールにさえ見えもする。

中身の色味もすごい。特にアイシャドウ。アクセントとしてしっかりモチーフカラーを取り入れつつもベーシックカラー2色でしっかり引き締めている。化粧品として「普段使い」されることを想定した内容だと思います。

なにが言いたいかというと、「『変身』『変化』を『色』で鮮やかに」というブランドコンセプトをとても丁寧に扱っているということです。うたプリのファンのメイン層がおそらく女性、そしておそらく二、三十代と考えると化粧品って日用品なのでグッズとしてストライクではありますが、ではそれ以外のファンには? というのを考えて、手が出しにくい層まできっちり手を差し伸べるデザインになっているのが本当にすごい。上で「誰の手の上にあっても違和感がない」と書きましたが、誰というのが本当に老若男女問わないようになっている。モデルのプリンスたちが異性装してるのもブランドコンセプトのメッセージ性を強くするのでとても、とても素敵ですね。

化粧する習慣がない人がこれをきっかけに化粧を始めたり、普段化粧する人でも自担をきっかけに初めて使う色があったり、そういう「変化」をうたプリが後押ししてくれるのめちゃくちゃいいな、素敵だなと思いました。

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY HDリマスター版』を見ました

わたしは以前、種運命を理由に16年種シリーズを憎み続けてきた、と書いた。恨みの内容は好きカプがことごとくグダグダにされたからということも。

過日種HDリマスター版を完走し、その評価を「種の男女カプめちゃ萌えるから許した」に改めたとき、種運命との和解の道に光明が見えた。わたしの逆思い出補正がヤバいだけで、好きカプ(とついでに本編も)グダっていなかったのでは? たまに疼く古傷の跡と向き合う日が来たのではないか? 

そしてわたしは『ガンダムSEED DESTINY HDリマスター版』の視聴を開始した。

結論から言うと「ギリ和解」です。

今回は前回と趣向を変えて「かつてグダだと思ったが己の経年変化で評価が向上(下降)した」「これやったならここまでやれ!」「知らんOP・EDや謎平井パワーシーンなどで爆笑した」をざっくばらんに書いていこうと思う。対戦よろしくお願いします。

※ちなみに男女カプ傾向は上記種HDリマスター版感想を参考にしてください。

 

当たり前のように「いえ最初から主人公は3人です!」ヅラしてるのは草

わたしは本放送版の3クールOPのタイトルバックが途中でデスティニー→ストフリに変わったことを一生忘れないからな!? でも「最初から3人主人公」って思ってれば主人公交代グダ……とかの雑念はなく見れはする。

種運命にテーマがあるとしたら「その力があれば、すべてを守れると思った」(これは幻想水滸伝2の名キャッチコピーです)に近いと思っていて、シン・アスラン・キラの三者三様の「守りたい」気持ちを以前に比べて掴めるようになったと思う。わたしは17話のシンとアスランの会話が好きなんですけど、最終決戦のふたりのやり取りがそれを踏まえたものになっていたのは熱かったね。

知らんOPと知らんEDに知らんて言うのは仕方なかろうが!?

これは種HDリマスター版のときから思ってた。だって本当に知らない曲流れてくるし新規カットしれっと混ざってるんだもん……いや新規カットはGJだが、デストロイをバックに離れゆくシンステとかね。

でも4クールOPでケミストリーじゃなくヴェステージ(FPOP)流れてきたのは本当に爆笑してしまった。種2クールEDが石井竜也じゃないことも笑ってたが。

OP・EDの本放送スペエディHDR版の比較に関してはWikipediaにまとまってるのでそちら見て違いを味わっていただければと思います。

 

記憶の256倍くらいカガリが不憫

「18歳の女の子」だから周りの政治家おじさんたちには舐められるし、婚約者からはモラハラ受けるし、元国民にも弟(仮)にも詰められるし……本当に1・2クールは見ててしんどかったですね! しかもこれ全部ウズミが生きてたら回避できた不憫ムーブだったので視聴中彼の悪口10回くらい言ったな。

 

小休止:ここを突きたい重箱の隅

・匂わせたわりにネオとレイの因縁が深掘りされなかったの惜しいな〜。

・「子供がほしくて」議長と別れたタリアが議長と不倫してるのはどうなん!?

・確かにキラは種で悩み尽くしたかもしれないが、種運命でも悩む姿見たかった。

・回想をモノローグの代わりにすな。

 

これが本題:カップリングトーク

・シンステ:シンとステラの悲劇性が強すぎて萌えてる場合じゃないよ……てなってしまった。恋愛未満だったけどふたりの思い出や互いへの好意は本物で純粋で、だからこそシンのフリーダムに対する憎悪が大きくなっていく話の流れはすごくよかった。

・ネオマリュ:「なぜか生きてるムウ」って一生言い続けはするがまあ……もう……許す! 萌えたので許します!!!

・キララク:わたしは種のキラ(→)←ラクくらいの矢印加減が好きだったので、種運命キラがラクスのこと好きな描写に「???」になりつつも「まあ戦後なにかしらあったならヨシ!」で萌える方向に転換した結果3本くらい小説書きました。

・アスカガ:種運命PTSDの原因にしてトップ好きカプ。でもHDリマスター版見た感じだと、グダにされたと言うより放置されてたのほうが正しい気はするし、「まあそれくらいなら……」てちょっとガードが緩んだところに39話をブッ込まれ完全に許しました。アスランって全編通して口下手だな〜て思ってたんですが、カガリと話すときだけはなんだか落ち着いて自分の心を吐露していて、その姿にじんわりと萌えました。宇宙に出る前にカガリがキラとラクスを抱きしめるシーン、アスランのときはアスランから抱きしめているので、「アスランカガリのこと好き、カガリアスランのこと好き」がわかり本当に、本当によかったな。16年前のわたし、よかったね……! でも傷は傷だということは一生忘れませんからね。

 

そして劇場版へ

種運命ラソン中に発表来たからめっちゃびっくりしたよね。マジで……マジでなにやるんだろうね!? わたしは好きカプが収まっててくれればもうそれで満足ですがそうならない可能性も十分あるのでめちゃくちゃ怖い(この怖いはまんじゅうへの恐怖ではない)

怖がりつつ楽しみに待ちたいです。

『機動戦士ガンダムSEED HDリマスター版』を見ました

16年、わたしはガンダムSEEDシリーズを憎み続けてきた。原因は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』、恨みの内容は好きカプがことごとくグダグダにされたからという男女カップリング厨極まれりというやつだ。その憎しみを抱え続けた期間が16年。子供が産まれて高校生になる年月が過ぎていた。えっ、種運命そんな前?

そんなわたしに転機が訪れた。dアニメストアのサジェストに種シリーズが現れたのだ。そう言えば、種運命憎しであんなに好きだった種のアニメも遠ざけていたな……HDリマスター版、なるほどね。

「これも運命(さだめ)か」

わたしは気まぐれに『機動戦士ガンダムSEED  HDリマスター版』の視聴を開始した。来るべき種運命との和解に向けて……。

結論から言うと「種、普通におもしろいじゃん」であった。人工的に遺伝子的素質に優れるように生まれたコーディネイターと、自然のままの人間ナチュラル。相互不理解による戦争の虚しさなどのテーマは、16年前に見たときよりも理解できた。

でもやっぱり種の一番いいところは男女カプだと思う!!!(クソデカ大声)

オタク自我の黎明期に視聴しただけあってお出しされる男女カプが全部最高、嘘じゃない、見ればわかる。種は結構群像劇なので男女カプの話してれば本編の話もまあまあできる気がするので、これから今回の視聴で萌えた男女カプの話をしていく。対戦よろしくお願いします。

 

キラフレ+サイ

フレイ・アルスターちゃんがいいキャラすぎた。無邪気、短慮、純粋。一言で「世間知らずのお嬢様」と言い表せる。

だから「よく知らないもの」=コーディネイターが怖い、近づきたがらない。表面上コーディネイターのキラにも親しげに接するが、事件が重なるたびに「コーディネイターのくせに馴れ馴れしくしないで!」「あんた、自分がコーディネイターだからって本気で戦ってないんでしょ!」と彼女の本音が露わになり、それでキラを追い詰めていく。それが彼の立場だとめちゃくちゃしんどいのが素晴らしい!

父親の死を契機に彼女のコーディネイター憎悪は最高潮に達する。キラに取り入り、ひとりでも多くのコーディネイターを殺させようとするのは一種の覚悟を感じた。婚約者のサイ(ちゃんと好きだった)を捨ててまでですからね。

最初は利用するために近づいたキラの優しさに触れて、次第に本気で彼を好きになる。でもそれを認められなくて(認めたら自己矛盾が発生するから)キラに八つ当たりしたり、サイと口論したりと彼女の揺れる思いは見てるこっちも苦しくなる。

サイと言えばマジで善人だったんですよね。いつもみんなのことを気にかけて、フレイのことが好きで優しくて、キラにも分け隔てなくて。だから三角関係に発展したときの泥沼がしんどかったですね……。帰ってきたキラとサイが「ぼくにできること、ぼくにできないこと」の話をするのが印象深かったな……サイ・アーガイルくんの今後の人生全部うまくいきますように。

最終回のキラとフレイが喋ってるシーンのこと長らく謎空間対話だと思ってたんですが、キラの悔やみとフレイの走馬灯がそれぞれ別で走ってたんですね……だからフレイの謝罪も感謝も守りたい意思もキラには伝わってないのめちゃくちゃ切ないじゃん……でもフレイの魂はキラと共にあるんだ。

 

キララク

めちゃ王道のボーイミーツガールでオタクは我慢できなかった。思ったよりめっちゃ萌えてるのでまだうまく言語化できない。でもめっちゃ萌えてるよ……。

 

ムウマリュ

同僚としての距離感がめっちゃ良じゃん!? 軽くて砕けたお兄さんが立場ゆえに肩肘張ってるお姉さんを和ますやつ、そういうのだーい好き♡ 「付き合わねえかな……」とニヤニヤ見守ってたら本当に付き合ってしまったので「付き合うな!!!」ってキレてしまったの、我ながら厄介だなと思った。いやわかるよ。ふたりとも年頃の男女だしそんな拗らせた性格してるわけでもないのでいい感じの同僚となら普通に付き合うよね……厄介なわたしが悪い……。

 

トルミリを経てのディア→ミリ

トール(ナチュラル、ミリアリアの彼氏)がコーディネイターにも分け隔てないめっちゃいいやつで、ディアッカコーディネイター)がナチュラルを見下してる嫌なやつという対比が効いてくる線と線の関係。

ミリアリアとの交流がディアッカに変化を及ぼして、さらにそのディアッカイザークを変えるっていう繋がりが見えたのがよかったなあ。

 

やっぱりヘキの根源=アスカガ

後半のまあまあ喋ってるアスランの印象が強かったので、前半アスラン全然喋らん!ってびっくりしちゃった。(いやキラとはよく喋ってたけど……)だから無人島回でやっとアスランの本音というか少年らしさみたいなのがわかるわけだが、それを引き出すのがカガリっていうフラグ立ては16年ぶりにすっっっごく萌えました。

キラを殺したアスランとやりとりするカガリも、「もうだれにも死んでほしくない」とアスランハウメアの護り石(お守りアイテム)を託すカガリの行動も、作品の解そのものなんだよな。

カガリの「生きるほうが戦いだ!」ってセリフは砂漠の虎からの問いかけ「君も死んだほうがマシなクチかね?」への彼女自身の答えでもあるんですよね。「生きる」んだよ、ふたりでね。

てかふたりのファーストキス平井パワーでおそろしいほど美しくなっててもうそれだけでHDリマスター版に☆5ですわよ……本当にありがとう……。

 

まとめ

結論:種とは和解できた。

まあ種とはね……男女カプがマジでよかった。しかしこれまだ種運命和解の前哨戦にしか過ぎないのめっちゃウケる。このまま綺麗な種の視聴経験だけで終わっておくべきでは!?という気になってきた。正気になるな!!!