『うたの☆プリンスさまっ♪』はまもなく9周年を迎えるメディアミックスコンテンツです。男性アイドルものの火付け役として、絶えることなく最前線に立ち続けるのは、入れ込んでるファンから見てもすごいことなのだと思います。
そして2019年6月14日に劇場版が公開となりました。原作者の上松氏曰く"業界初のライブアニメーションムービー"とのことでしたが、違うことなくライブアニメーションとして成り立っていました。
……とかそういうのはいいんです。わたしはひとりでも多くの人に「うたプリすげえ!」と言ってほしいだけなので、「劇場版? 9年分も履修できないよ」という方に向けて、マジLOVEキングダム鑑賞のススメを書いています。
予習不要! ライブで出会う音がある!
予習をほぼせずにプリライ4thを見に行ったわたしは、プリライ4thの次の日に未視聴CDを発注していた。そういうことだ。映画を見終わったお前は、その足でCD屋に駆け込み、ST☆RISHとQUARTET NIGHTとHE★VENSのCDを両手に抱えている。
うたプリ第1作のキャッチコピーは「キスよりすごい音楽って本当にあるんだよ」なんですが、まったくもってその通りであることがわかる映画なのです。歌っているのがだれだとしても、歌はそこにある。「だれが歌っている歌なのか」「そのだれかはどんな人物なのか」ということが音を楽しむ余地を広げることはあるけれど、前提として「音を楽しめばよい」のです。まあわたしはうたプリが好きなので「なにあのカッコいい人!?」と思ってどんどん調べてほしいですが。「知っているから楽しい」ことも、「知らないから楽しい」ことも、同じくらいあるのです。
コーレスって楽しいな!
うたプリにハマってから思ったことなのですが、コーレスって楽しいんですよね。ノッていいときにノれるのです。また、現場にいるときは盛り上がりに身を任せ、映画館を去った後は自分も彼らが紡ぐ音のひとつだったことに気づけるという点でもおいしい。
初披露曲もありますので、すべてのコールに初見で対応するのは難しいと思います。でもコールしなくたって、その場にいるだけで楽しいのです。
最強アイドルが18人いるとどうなる?
知らんのか? いつのまにか18人全員好きになっている。
今回はソロ曲がありませんが、代わりにユニットソングがたくさんあります。グループや事務所の垣根を超えたライブによって、知っていたはずの彼らの新しい一面を知るきっかけになったり、むしろその新しい魅力にハマることも。
これが初うたプリでプリンスのこと気になっちゃったという方は、寺島拓篤さんがおっしゃったように「彼らがこの場所に至るまでのドキュメンタリーを見ることができる」。リアルタイムな体験も、過去を遡る行為も、これから出会うすべてが"彼らの新しい姿"になるのです。
とにかく見てくれ
なんだかんだファン歴が6年になってしまったのですが、作品が9年続くっていいことあるんだな、ということが実感できるような映画でした。
音楽とライブが楽しいことを教えてくれたうたプリに、本当に感謝しています。そう、うたプリのライブは楽しいのです。
そういう素敵なライブを、かなりの人にとって見やすい映画というメディアで展開してくれることが、「ひとりでも多くの人間にうたプリすげー!」と言ってほしいファンとしてはありがたいのです。
そしてファンとして、劇場版『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』を、うたプリ史上最も手軽に見に行けるプリライとして勧めます。
プリンスたちが目指した未来がどんな形になったのか、ぜひその目で確かめてください。プリンスたちは過去で、現在で、そして未来であなたを待っています。