情緒よりも主観。

うたプリやアニメや映画について、思ったことをいろいろ書くオタクブログです。

『Free!』と『響け!ユーフォニアム』の感想が書けない

2019年春、『響け!ユーフォニアム』をほぼ完走。ものすごく深く刺さるが感想が書けずに放置。

2019年夏、『Free!』をほぼ完走。彼らの情念に思うところありまくりで感想ブログを書くものの、要領が得ない感じで微妙な出来。

 

どうしてうまく言語化できないんだろう……!

言いたいことが(いい意味で)山ほどある作品なのにもどかしい……ならばこのもどかしさを言語化しよう、という試み。

※スタジオ同じ以外の外部要因は考慮しません。思いつきで書いてるので。

 

両作の共通点

・主人公たちが高校生

・部活もの

・群像劇

・主人公が最初漠然と生きている

・主人公の親友の目標が高い

……くらいしか思いつかんのですが、まあ見えてくるものもある。個人的に注目したい、というかここに集約されるだろ、というのは「主人公たちが高校生」と「群像劇」です。

 

群像劇-1

個人的に『Free!』のほうが言語化しにくいということもあり、『響け!』よりも『Free!』に強い要素の話を先に。

わたしがいままで触れてきた群像劇は『蒼穹のファフナー』や『プリティーリズム 』といったラインナップ。どちらも「俺が生きる意味!」「私ができる最善!」「俺はお前! お前は俺!」って感じのことを登場人物全員がやっているんですね。これは全員同じことをしていると言いたいのではなく、各自が向き合うべきテーマに対する姿勢の話です。つまり登場人物の一挙一動が作品の根底に流れるテーマに直結するような構造になっている。

言語化しにくいコンテンツ、あんまりそういう感じじゃないかも、ということにね、さっき気づいたんですよね。いやわたしが気づいていないだけで登場人物全員が背負うテーマあるのかもしれないんだけど、強くは描いてないんじゃないだろうか。むしろ、一人一人に違うテーマ背負わせることこそがテーマなんじゃないだろうか、という見解です。

ここで一旦次章へ。

 

主人公たちが高校生

存在証明系群像劇に慣れすぎて、自分の存在理由に気づく中高生のほうがレアだということに気づかなかったよ、さっきまで。*1存在証明系群像劇は、老若男女問わず極限状態で存在理由を探さざるを得ないだけで、本来高校生ってそうじゃないんだ、そうじやないんだよな〜ッ!

本題に戻ろう。高校生の全員が全員、将来の夢を定めてそれに向けて努力しているわけではない。部活にしても、目的意識を持ってやっている子が全員ではない。そういう漠然とした生活になにか変化があって、いろいろあって目標を定めて努力する……そういう「ゆっくり大人になる」過程を見れるのが言語化しにくいコンテンツなんだなあ……という、これに関しては単純に新鮮な気持ち。

人間の存在理由ってテーマなんだな……言いたいのは「なりたい自分」が人によって違うのは当たり前だということ。ここでまた「群像劇」に戻る。

 

群像劇-2

ここまで来るとわたしの見方の問題だと気づいた。大きなテーマを重視しがち問題。存在証明系群像劇の子たちも「なりたい自分」はそれぞれの像を描く。ただ"大きな目標"が前提としてあって、わたしはどうしてもそっちを見てしまう。

Free!』も『響け!』も壁は描くけど、壁そのものが全体の主題にはならない。壁は当人だけのもの。全員にとって同じ壁はない。

 

まとめ

個に通底するものがテーマではなく、個が個であることそのものがテーマ、むしろテーマというものがないまである……というのがとても新鮮でした。主題大好きオタクに新鮮な感情を芽生えさせてくれてありがとう!

*1:そもそも存在証明系群像劇の子も「もっとゆっくり大人になりたかったな」って言ってるんだよなあ……。

私選この情念がすごい!2019受賞『Free!』感想

※1期・ES・絆・約束・TYMを見たドニワカの言いたいこと言いたいブログです。

※原作・劇場版ハイスピ・DF・夢は履修予定未履修です。

※遙と凛に関してはカプとしてではなく絶対的運命共同体なところに萌えているつもりです。

 

きっかけ

「劇場版『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』の予告で流れてたから」「夏だから」みたいな理由で見始めた『Free!』。結論から言うと自分に視聴適性がありすぎてびっくりしています。

リアタイで1期無人島回だけ見てたり、特典がほしいお友だちに誘われて『絆』を見に行ったりで、心に引っかかりはあったいわゆるミリしらからスタートしたのですが、そういう思い入れ補正なくても好きになれたと思えるストーリーでした。

そういうわけでいまから萌えどころの話をするのでよろしくお願いいたします。

 

遙と凛はさしずめ絶対運命黙示録

Free!』好きなお友だちから「あれは青春の話だ」とは聞いていたのですが、まさにその通りというか、予想を超えた情念の描きっぷりに動揺してしまった。

このアニメが「競泳に打ち込む人々の感情」を描いていることはかなり早い段階で理解できましたが、特にツボったのが章題に挙げた七瀬遙と松岡凛のライバル関係です。

先に笑いどころとしてのツボの話をしますと、登場人物各位の心の乱れの原因の大半が遙と凛に集約されるのがおもしろすぎましたね……彼らが中1の冬に行った勝負が『Free!』という物語の始まりと言っていいレベルで、ほぼすべての登場人物に影響を及ぼしていた。もし『Free!』が『魔法少女まどか☆マギカ』だったら、あのふたりの因果のエントロピーで世界2回変えられるレベル。

いまさら真面目な話がしにくくなってきたので1度別作品の話を挟もう。『はじめちゃんが一番!』という漫画に"WE(ウイ)"というアイドルコンビが出てくるのですが、終盤、彼らの関係が相互的なダンボの羽に喩えられます。

遙と凛もそうだな〜と感じたのでした。確かオーストラリア旅行のときに凛が「ハルには俺の先を泳いでいてほしい」という趣旨の言葉を伝えていたように思うけど、それってそういうことじゃんね。遙は遙で、凛がいない競泳界に興味ないし、互いに互いが必要だったのが彼らなんだと思っています。

 

本当にすごい情念は絶対的運命を巡る関係各位が抱えている

そう、トータルして情念がすごいのは遙と凛じゃない。彼らの仲間たちが遙と凛に向ける情念がすごいんですよ!*1

遙と凛はお互いに影響し合うだけではなく、それぞれがいろんな人に影響を与えている。ここまではよくある話だと思いますが、影響を受けた子の99割が内心で強い感情育ててるのがわたしが「情念〜!」と言ってしまう原因のひとつになっている。また『Free!』で描かれる情念は登場人物に善人しかいないから成り立っているところがあると思っていることも原因。

ESから登場した山崎宗介くんがその最たるって印象です。「最後に仲間と泳ぎたい」という年相応なワガママと、凛の相棒という自負で動いていたのが健気だよな〜。情念がやべえな〜。

宗介みたいな立ち位置の子の行動理念って「なんで俺じゃないんだ!」「なんで俺なんだ!」という怒りや憎しみを担うケースのほうが多そうなのにそうではなかった。*2

言及しないけど遙強火担の怜とか、凛先輩大好き似鳥くんとかも括りはそこ。遙と凛は関係各位に責任取るべし。

 

いまならわかる、フォロワーが言ってたこと

まだ完走したわけではないけど、「推しを推す推しが見たいなら『Free!』」というフォロワーの言葉通りのアニメでしたね。まさかこんなにすごいもの見せつけられるとも、自分の感性が適合してるとも思わなかったけど。*3

先が気になりすぎるので上映してるうちに『夢』観に行きたいです。

 

*1:これは前作った主観相関図

f:id:nh12:20190816172248j:image

*2:これに関しては1期の凛で多少やったことでもあるから宗介でやらなかったのだとも思う

*3:1期リアタイ友人たちの反応も見ていたし、人を選ぶアニメというのも聞いていたので

宮野真守はすごい 〜2019年夏、仙台でマモライ初体験〜

※初マモライで育った宮野真守さんへの巨大感情ブログです。セトリ演出のネタバレは一切ありませんが、7月20日公演開演前に宮野さんがとった行動の話をしています。

 

 

 

いや〜〜〜宮野真守すごい!!!

わたしは声優:宮野真守の活躍はかなり長い期間応援というか、見てきたと思っています。アニメのイベントにはそこそこ行っていたし。

ですがアーティスト活動は「まあいますぐはいいかな」と思って結構ふんわり追いかける程度でした。うたプリの主題歌を聞くくらいで。今回は住んでいるところに来るということだったのでかなり気軽に申し込みました。2、3年くらい前にも住んでるところでやったけどそういう理由で見送った。少し後悔していたこともあり、今回は行ってみるかな……という本当に軽い気持ちで。

最近のわたしはうたプリの映画で忙しくて、予習もほとんどせずにライブの日になっちゃうなワハハwwwと思っていたなんでもなかったはずの日に、京都アニメーション放火事件が起きました。キャストとして深く関わりのあった宮野さんのブログの更新が、その日から途絶えました。わたし自身が怒りと深い悲しみに折り合いをつけ切れずにいたこの件に関して、業界の方々の心痛は計り知れませんし、当然のことだと思います。

彼がブログを更新していなかったこともあり、今日のライブが事件に対する宮野真守の感情を初めて知る場になることはみんな想定していたのではないでしょうか。わたしと同じくひとりで参加されていた隣の方と、開演前に事件の話になり、どんな風になるだろうと考えていました。

開演時刻になって、宮野さんはバンドメンバーとダンサーのみなさんと共にステージ上に現れました。みなさん黒い衣装。宮野さんは言います。(下記すべてニュアンスです)

 

「アニメーションが好きだということ」

「それに関わるすべての人に敬意を抱いていること」

「同じ気持ちを持ってここに来ている人は、共に黙祷を捧げてほしいということ」

 

突然ですがここで超絶推しアニメ『蒼穹のファフナー』の話します。戦時下という非常時いままでと同じようにお盆祭りを行うことに関して、登場する姉妹が「こんなときでもやるんだ」「やらなきゃいけないでしょ」というやりとりをするのですが、ここ最近ずっとリフレインしています。

東日本大震災のときから、"エンターテイメントと自粛"の線引きが問われていると感じていて。宮野さんの場合、今回のツアータイトルは「BLAZING!」で、披露予定曲として「FIRE」がある……それでも彼はステージに立たなければいけない。どんなステージになったとしても、わたしはそれを見守ろう……という心情で今日という日を迎えたわけです。

黙祷を捧げたあと、宮野さんに対する敬意で胸がいっぱいになってしまった。「ああこういうことができる人なんだな」という感慨と言えばいいのかな。祈りは捧げる、しかし自身が定めたテーマは貫くというのが、わたしにとって理想のエンターテイナー像だったと言っていい。

ライブはその哲学が現れていたように思います。すべてのパフォーマンスが素晴らしく、わたしは最初から最後まで「ライブが楽しい!」という気持ちでい続けることができました。それこそが、エンターテイメントだよねえ。

宮野さんがとある曲*1にかけてしきりに感謝を述べていたのがとても印象に残っています。自惚れではなく事実として、わたしたちにとって宮野さんがそうであるように、宮野さんにとってわたしたちがそうなのだと思えたからです。

今回のライブが「意味があるものにならざるを得なかったこと」は、個人的にいいことだと思いたくありません。「楽しかった数あるライブの一公演」であるほうが絶対にいい。しかしそういう状況から逃げることなく最初から最後までエンターテイナーとしてあり続けた宮野さんの姿は一生忘れないと思います。

本当にありがとうございました。

 

そして最後に。

 

いや〜〜〜宮野真守ってほんと〜〜〜にすごい!!!

 

 

(2019/09/09追記)

うたプリのオタク的に、特に一ノ瀬トキヤ担的にグッと来た曲の感想ブログ書きました。この記事には書いてない「楽しかった!」を詰めてます!

*1:2019/09/15追記 これは「僕はヒーロー」です。語る言葉自体は雑誌インタビューなどと同様

劇場版うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム耳栓鑑賞レポ

※お気持ち表明ブログです。

 

 

 

映画そのものに一点の曇りもないのですが、度々遭遇するクソ客の雑談があまりにも不快なのどうにかならんかな!? 聴覚過敏傾向自覚済みなので、ひとまず自助努力としてコンサート用の耳栓を導入してみました。

 

状況

・マジLOVEライブ上映

・280席程度のシアター

・前後が分離されており、自分は後ろブロック最前列ほぼ中央に着席

・人入りはかなりまばらで収容可能人数の1割程度

・場所は特定できなかったが終始雑談している声あり

・パフォーマンス中はさほど気にならないが、MCなどの静かなシーンで非常に目立ったため、耳栓使用に踏み切る

・耳栓は安めのコンサート用を使用

 

メリット

・雑談に気を取られるほどの不快感は消える。

・思っていたよりもプリンスの声はクリアに聞こえた。音量の大きい劇場or人が詰まっててコーラスや歓声強い回なら全編通して使ってもいいかも。

 

デメリット

・使用した耳栓の問題もあるかもしれませんが、雑談によって発生するノイズの完全なカットは無理。

・プリンスの声は思っていたよりクリアなだけで、声のボヤけは不可避。

・「お前が雑談しなければ耳栓使わなくてよくなってプリンスの明朗で軽快なトークを余すことなく楽しめるんだが?」という怒りで集中が切れる。

 

結論

耳栓である程度クソ客雑談の不快さは取り除けるが、その程度は完璧ではない。

 

最後に

コマすべてが奇跡みたいな映画なので、その場で感想を豊富な語彙で述べたい気持ちはわからなくもないのですが……あなたの感想は発された場所が映画館である限りわたしにとって無価値です。わたしはプリンスの歌と話を聞きたくて映画を見にきているので、上映中の雑談は本当にやめてください。

マジLOVEキングダム入国後のうたプリとの付き合い方

「マジLOVEキングダム……噂に違わずスゲエやつだったぜ……もっとプリンスのことを知りたい……しかしさすが9年コンテンツ……どこから手をつければいいんだ……」という方向けに書きます。とはいえ手を出しやすい媒体はいくつかありますし、すでにやってる方もいらっしゃるかと。また各人のファンスタイルもありますし、ここに書かなかったやつからでも好きなやつから手を出すのがいいという前提で、目安としてお読みください。

 

うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live

スマホ持ってる人なら真っ先に入れましょう。プレイヤーがファンになったりインタビュアーだったり事務所スタッフ(深読みすれば七海春歌ちゃん)だったりと己の立場の切り替わり方が特徴なのかな?

ストーリーは既存ファン(特に原作ゲームをやったことがある人)のほうが解像度が上がる傾向はありますが、新規の方でも全然問題なく楽しめると思います。ストーリーでは普段見られない組み合わせの絡みが見られることも多いことや、仕事で着用した衣装を着せ変えることができることも、プロデュースしている感があり楽しいです。あと新規ブロマイドが出るたびに絵が上手くなっていくので課金しがいがあります。

音ゲーなので実装楽曲はワンコーラスですが、膨大な音源がなくとも初期楽曲は網羅できるという利点も。シャニライで気になった曲のCD入手して聞くのがいいかな、と思います。

惜しむらくはHE★VENSが出ていないこと……! GIRA×2★SEVENを叩きたくないやつがおるか!?

 

うたの☆プリンスさまっ♪ プリンスTwitter(プリツイ)

プリンス本人がTwitterをやっています。本当に本人たちなんですよ。仕事の宣伝やプライベートの話をしてくれます。リアルタイムがもたらす彼らの存在感の作り込みが素晴らしい。プリンス同士の絡みがかわいく、その結果CD全部買うようになったオタクがわたしです。

※2019年6月30日現在は聖川真斗のアカウントが稼働中。

 

うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live テーマソング「Shining☆Romance」

うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live テーマソング「FORCE LIVE」

「雪月花」

マジLOVEキングダムの3Dダンスにやられた方はこちらのMV企画も楽しいのではないでしょうか。キャラクター原案倉花千夏先生のデザインで踊っている彼らのかっこよさ、かわいさ、美しさのことごとくを目に焼き付けてほしい。CDを買えばMVが見れてしまう。すごい。

「雪月花」はうたプリ8周年時の企画で、別途ドラマCDが販売されていますが、元々イベント会場限定販売だったものがアニメイトにて取り扱われることになった経緯があるため、やや入手困難かも。わたしはこのドラマCDが原作の空気感があってとても好きです。また「雪月花」の衣装はデザイナーの丸山敬太氏によるもの。丸山氏とのコラボはこれで2度目で、最初のコラボの「Shining Dream Festa」も神企画でしたので、よろしければそちらも……。

 

うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEシリーズ(アニメ1〜4期)

1期1クールアニメだから気にしたことなかったけど、4期やってるので累計話数62話というそこそこのハードルの高さ。しかしマジLOVEキングダムを観た人がシナリオとしてプリンスに触れるならかなり手っ取り早い方法ではないかな、と思う。

原作ゲームではソロアイドルをやっているプリンスたちですが、アニメではグループとしての活動がメインになっていきます。マジLOVEキングダムに至るまでの彼らの喜びや葛藤を味わうにはうってつけ! 

 

うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEライブ1st〜6th

ST☆RISH ファンミーティング Welcome to ST☆RISH World!!

QUARTET NIGHT LIVE 2017・2018

ライブやイベント系はまとめてこちらに。うたプリはファンの贔屓を抜きにしてもキャストの方々の歌唱力や表現力が高く、生歌の迫力がとてつもない。プリンス風の言い回しをすることはありますが、基本的に声優のおじさんたちが楽しそうにしているのを眺めて楽しくなるイベントです。年々パフォーマンスのレベルが上がっており、その努力の姿勢に心動かされるファンが少なくともここにひとりいます。

1st〜3rdあたりまでは声優イベントの傾向が強めだったと思いますが、4th以降はアイドルらしさにシフト。5thはアクシデントあってのライブということもあり結束の強さなどはここで磨かれたかもしれません。

また参加人数が増え続けているのですが、披露曲数やスポットに偏りがなく、うたプリ特有の「完全平等主義」が見えるのもポイント高し。

 

うたの☆プリンスさまっ♪シリーズ(原作ゲーム)

それこそプリンスのバックボーンを知るなら原作をやるしかない。乙女ゲームであることもあり恋愛しているプリンスが見れるのですが、それゆえ「えっアニメとキャラ違う!?」となることもしばしばあると思います、わたしはありました。主に音也真斗レンあたり。

PSPからVitaに移植し、Vitaにかこつけたゲームを出そうとしたらVitaが生産終了した。プリンスドームでライブしようとしたらメットライフドームになってしまうなど、名付けのタイミングが悪いところすら愛しいのでわたしらもうだめかもしれない。

今度ニンテンドーSwitchに移植するそうなので、このタイミングでも手を出しやすい、はずだ!

完全新作ドルチェヴィータではHE★VENS攻略の可能性が見え期待が高まる。

 

ST☆RISHソロアルバム

現在進行形の企画。マジLOVEキングダムを見てST☆RISHに推しができたならマストバイ。彼らの足跡であり、これからの未来を示す羅針盤です。ジャケットもいままでにないテイストだったり、逆に原点回帰しつつも成長が見られるという攻めの姿勢がかっこいい。

曲数増えればカルナイやヘヴも同様の企画が立ち上がるはずと思っているので、いつかあるそれも楽しみ!

 

取り急ぎまとめました。他にもドラマCDやらラジオやら舞台やらなんやらあるのですが、キリがないのと個人的なおすすめのみ書きました。

最初に言ったように、好きなところからうたプリに手を出して、楽しんでくださいね。別の媒体に手を出してから再入国するのもきっと楽しいですよ。

劇場版『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』感想

2019年6月14日。情報解禁から2年、続報が「城.jpg」のみだった衝撃のファンミから1年……待ち遠しかったようなついに来てしまったような、不思議な感覚で迎えた建国記念日こと、表題作の公開日です。

はじめに、公開おめでとうございます! シリーズ9周年を前にプリンスたちの集大成が見られたことをとても嬉しく思います。

レポ風感想を書きます。ネタバレが多分にありますので、未見の人はご注意ください。

 

オープニング

ロンドンじゃん!!! 時計塔も駅も見たことあるな……って風景だったのでびっくりした。

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早乙女学園の制服はブリティッシュモチーフでデザインしたって倉花さんが言ってたので、浅からぬ縁はあるんだよなー。それでもなんでロンドンなんだろうな。キングダム? グリニッジ標準時? ハリポタ? 音楽の聖地?

控え室の風景が映る。自撮りする愛島兄弟と逆立ちしてる大和が記憶に残ってる。

列車に乗り込むプリンスたち。走る子もいれば歩いて乗る子もおり。ST☆RISHのだれか(たぶん真斗)がハンカチを落として、それをレンくんが拾うのがかわいい。

そこからキャスト紹介へ。ST☆RISHQUARTET NIGHTHE★VENSの順。各順は音也、トキヤ、セシル、レン、真斗、翔、那月。嶺二、カミュ、蘭丸、藍。ナギ、綺羅、ヴァン、瑛二、シオン、大和、瑛一。映り込みもいちいちみんながかわいい!

 

ファンタジック☆プレリュード

トップバッターは我らがST☆RISH! 全曲そうなんだけど、わたしが知らないコーレスがいっぱいあったのでがんばります。

歴代OPのセルフオマージュがめっちゃある。リフターから飛び降りるところ(テンペスト)、鳥が飛ぶのと翔ちゃんの階段滑り(オルフェ)、階段に並んで降りるところ(カノン)。記憶がないのでシャインだけ見つけられなかった。最初の並び順もファンミオマージュな気がしてきたので今度確認してきます。

ちなみに一ノ瀬トキヤの投げキスで無事死亡した。

 

THE WORLD IS MINE

カルライ2ndを経たカルナイの強さで無理になってしまった。殺陣がガチ。それにしても嶺二はいつも体を1番張らされているな。稲妻瞬間移動がバトル漫画の強キャラみたいでかっこよかった。

 

GIRA×2★SEVEN

振り付けがめちゃくちゃ楽しい!!!  オープニングでプリライ6thのHE★VENSサイン拾ったー! と高まっていたのですが、こんなにアガる形でたくさん使うことになるとは! 

歌割り的な今回のシンメは鳳兄弟、綺羅ヴァン、ナギ大和だったけど本当のところどうなんだろうなあ。

それにしても振り付け楽しかったな……。

 

MC

こんなんプリライじゃん……!

「マイボーイも?」でウォー!となる画面の中のマイボーイ大好き。

ナギちゃんの「王国は一日にして成らず」がめちゃくちゃうたプリだと思った。

https://biz.trans-suite.jp/19807

 

Up-Down-Up!

衣装がキービジュの2種だけってことはないと思ってはいましたが、まさか1曲ごとに用意してると思わないでしょ! PVで表に出てた情報って開始15分までのことしかなかったんだなあ……。

ドラマCDがちゃんと今回のライブに繋がってて感動する!

曲はかわいいとかっこいいのブレンド感がたまらなくて、この3人ならではだな! と思った(これから似たようなことを5回思う)

音也とヴァンくんのお姫様抱っこかわいかったな〜。藍ちゃんの後ろでふたりが(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾てするの好き〜。

 

エゴイスティック

会場には未成年だっているんですよ!? というテイストで出てきた3人。万人が概念として"""女"""にされる。瑛一の顔面が常時強すぎてヤバかった。ギターとベースが鳴りまくりで超楽しい。

それにしても衣装がヤバい。MCで並んだときに体型比べてウッとなっていた。並ぶと瑛一がめちゃくちゃ細く感じるくらい他2名の体が分厚い。

 

Feather in the hand

前曲でやましいことを考えてしまい申し訳ありませんでした……と懺悔してしまうほどの浄化力(物理)

瑛二くんがMCで言うように、ハーモニーの美しさが際立つ名曲。あと各位の美しさがすごい。聖川真斗が聖川真斗であることをとても実感した。

MCのカミュが瑛二に意地悪するの本当に大好き。瑛二が考える時間を稼ぐ(時間を稼ごうとしてやっているわけではない)ために割って入る聖川が好き。そしてお前は耳掛けという技を本当に覚えたな?

 

相愛トロイメライ

隣に座った子たちが「ヤバいやつきた!」って言ってたのが謎に印象に残っている……今回ヤバくないやつがないのは前提だということはわかっているが、一際ヤバいというのはよくわかる。だって水と油とケチャップだし。

レンくんがリード? なのもこの取り合わせならではの珍しい歌割りなので聞き惚れてしまった。体格がふたりより小さい嶺二なんだけど、パフォーマンスの存在感でまっっったく負けてないのすごいよなあ。綺羅ちゃんがお茶目なのも大変よろしい。

 

Colorfully☆Spark

かわいいの3乗=つよい。なっちゃんが絶対大好きだろうから3人まとめてギュッとされてる図が見える〜! というくらいかわいいを浴びた。なのにフォーメーション移動がゴリゴリなんですよ! かわいいに対するストイックさがかっこいい。

 

カレイドスコープ

大和ズブートキャンプとトキヤ先生の国語教室withセシルの成果は物理の超越にあった(※元々うたプリの宇宙の物理と我々の宇宙の物理は異なっています)最初のスケートの時点でテンション上がったんだけど、フライングボードて!!! 3人がそろうところがやっぱり1番好き。たくさん練習してくれてありがとう。

トキヤが常時楽しそうで嬉しかったな。

 

愛を捧げよ 〜the secret Shangri-la

なにも気にせずに「I love you!」って叫べる。HE★VENSの曲は世界観がゴシックめでもコーレスたくさん入れられるのが楽しい。会場がだんだん青く染められていくのすごくよい。

某事務所得意の動く床やな!!! と思っていたらまさかの飛ぶ床でめちゃくちゃびっくりしてしまった。あの足場でめっちゃ踊ってるのナンデ……? かっこいい……。そしてわたしは鳳兄弟のアレが……好きです……。

 

FLY TO THE FUTURE

いまになってカルライ2018で森久保さんが教えてくれなかったテーマがわかったような気がしている。「ありがとう。そしてこれからも」の重み。

ところで黒崎さんとカミュがまたイチャイチャしてました。

 

ウルトラブラスト

イメージとかではなく物理でなにもかも燃やされた。ST☆RISHに燃やされるのは本望。

グループセンターは当然音也なのだが、サビのセンターがトキヤなのは大好きとしか言いようがない。

曲が終わって呼吸が荒れてるの、マジレジェ……。

 

MC

各グループの振り返り。それぞれが音楽にかける思いがあって、みんなでここまで来たんだなあ……ST☆RISHの「随分遠くまで歩いてきた」というのは、彼ら自身の歩みであり、うたプリの歴史そのものでもあるので、かなりウルっときました。これはライブだけど、やっぱり映画なのだと思ったのはここかもしれないな。

 

マジLOVEキングダム

締め曲が新曲というだけで嬉しいのに、こんなにハッピーに溢れた曲というのは……こんなに報いを受けていいんですか!? 何度でも乾杯したい。

 

アンコール

アンコールしてるときの、頭真っ白な感じでスタッフロールを見つめていたら、関係者席が映って、舞台袖が映った。あなたがそこにいることをわたしは信じていましたが、それに応えてくれた制作各位、本当にありがとうございました。

主題歌のタイトルが「アンコール」というの粋だよね。プリライのたびに、キャストの方々が「また最初からやっちゃう〜?」って言ってたのを"叶わない冗談"として笑い飛ばしてきたわけですが、今回に限っては、わたしたちが映画館に足を運ぶ限りそれが実現してしまうんですよ。もはやうたプリに叶えられないものないんじゃなかろうか!?

 

まとめ

いいライブでした。そしていい映画でした。これを超えるものなんてないのでは? と思うくらい。

しかしプリンスはこれで満足しないのでしょう。そしてわたしたちも。うたプリはマジLOVEキングダムさえ通過点にして、未来に向かって進んでいく。きっとそれが永遠を目指すということなので、わたしはわたしにできる限り、彼らの歩みを見守っていたいです。

劇場版『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』は、あなたがうたプリに出会うためにある

うたの☆プリンスさまっ♪』はまもなく9周年を迎えるメディアミックスコンテンツです。男性アイドルものの火付け役として、絶えることなく最前線に立ち続けるのは、入れ込んでるファンから見てもすごいことなのだと思います。

そして2019年6月14日に劇場版が公開となりました。原作者の上松氏曰く"業界初のライブアニメーションムービー"とのことでしたが、違うことなくライブアニメーションとして成り立っていました。

……とかそういうのはいいんです。わたしはひとりでも多くの人に「うたプリすげえ!」と言ってほしいだけなので、「劇場版? 9年分も履修できないよ」という方に向けて、マジLOVEキングダム鑑賞のススメを書いています。

 

予習不要! ライブで出会う音がある!

予習をほぼせずにプリライ4thを見に行ったわたしは、プリライ4thの次の日に未視聴CDを発注していた。そういうことだ。映画を見終わったお前は、その足でCD屋に駆け込み、ST☆RISHQUARTET NIGHTHE★VENSのCDを両手に抱えている。

うたプリ第1作のキャッチコピーは「キスよりすごい音楽って本当にあるんだよ」なんですが、まったくもってその通りであることがわかる映画なのです。歌っているのがだれだとしても、歌はそこにある。「だれが歌っている歌なのか」「そのだれかはどんな人物なのか」ということが音を楽しむ余地を広げることはあるけれど、前提として「音を楽しめばよい」のです。まあわたしはうたプリが好きなので「なにあのカッコいい人!?」と思ってどんどん調べてほしいですが。「知っているから楽しい」ことも、「知らないから楽しい」ことも、同じくらいあるのです。

 

コーレスって楽しいな!

うたプリにハマってから思ったことなのですが、コーレスって楽しいんですよね。ノッていいときにノれるのです。また、現場にいるときは盛り上がりに身を任せ、映画館を去った後は自分も彼らが紡ぐ音のひとつだったことに気づけるという点でもおいしい。

初披露曲もありますので、すべてのコールに初見で対応するのは難しいと思います。でもコールしなくたって、その場にいるだけで楽しいのです。

 

最強アイドルが18人いるとどうなる?

知らんのか? いつのまにか18人全員好きになっている。

今回はソロ曲がありませんが、代わりにユニットソングがたくさんあります。グループや事務所の垣根を超えたライブによって、知っていたはずの彼らの新しい一面を知るきっかけになったり、むしろその新しい魅力にハマることも。

これが初うたプリでプリンスのこと気になっちゃったという方は、寺島拓篤さんがおっしゃったように「彼らがこの場所に至るまでのドキュメンタリーを見ることができる」。リアルタイムな体験も、過去を遡る行為も、これから出会うすべてが"彼らの新しい姿"になるのです。

 

とにかく見てくれ

なんだかんだファン歴が6年になってしまったのですが、作品が9年続くっていいことあるんだな、ということが実感できるような映画でした。

音楽とライブが楽しいことを教えてくれたうたプリに、本当に感謝しています。そう、うたプリのライブは楽しいのです。

そういう素敵なライブを、かなりの人にとって見やすい映画というメディアで展開してくれることが、「ひとりでも多くの人間にうたプリすげー!」と言ってほしいファンとしてはありがたいのです。

そしてファンとして、劇場版『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』を、うたプリ史上最も手軽に見に行けるプリライとして勧めます。

プリンスたちが目指した未来がどんな形になったのか、ぜひその目で確かめてください。プリンスたちは過去で、現在で、そして未来であなたを待っています。