情緒よりも主観。

うたプリやアニメや映画について、思ったことをいろいろ書くオタクブログです。

「私はそこにいますか」を聞いたオタクがangelaが神であることを再確認する回

※わたしは『蒼穹のファフナー遠見真矢を13年推しているオタクで、そういうオタクが書いた「私はそこにいますか」の感想文です。つまりこの歌を「遠見真矢のイメソン」として解釈しており、その前提で書きます。解釈違いの予感がする方は「還りな、お前たちのいるべき場所に」

 

 

 

最初にangela様、自己申告でこの歌を作ってくださったこと、心の底から感謝しています。本当にありがとうございます。
わたしは真矢のことがずっと好きだったから、真矢のあり方も応援していた。EXODUS半ばあたりまでは彼女の「守りたい気持ち」も報われる日が来るのかな、と思っていたんですよ。まあEXOを見た方ならわかると思いますが、来なかったんですよ! 1番守りたかった人間=一騎にはそれは届いてなかったんですよ!!!

真矢の気持ちが一騎本人に届かないことはお互い様というか自業自得みたいなところもあるというのは否めない。距離感とかコミュニケーションとか"そう"だからこそふたりはツーカーでありそしてどこまでも平行線。そしてわたしはそこに萌えている……という風に、EXO完結してTHE BEYOND始まるまでかなり感情の整理をしていたんですよ。「始まらないということは終わらないということだ」みたいな理論をぶち上げたりね。全然整理できてないだろうが?

そんなこんなでBEY始まって一騎はああだし真矢もこうだし、今度こそ「終わったか……?」と思えるところだったんですよ。

その状態で「私はそこにいますか」を食らってまだ生きていることを褒めてほしいんだよな!!!

歌詞カード見た?

「翔空」(1期6話)、「記憶」(1期15話)はただのサブタイ回収じゃない。一騎と真矢のターニングポイントなんだよ、この2話は。

記憶に"おもいで"ってルビ振るのだめだろ! パスタに閉じ込められた総士を取り戻すためにウルドの泉に向かう一騎と真矢の会話。

一騎と真矢が大事な話をするのは夕焼けの空。最初の会話は、真矢は平和だったころの一騎を覚えてるという約束。

凪いだ海は真矢の心象風景「霧で覆われた鏡の海」を思わせるよね。

自分がすべきことを定めて進む真矢だけど、心の奥底に秘めた一騎との"記憶"は、いまだに真矢の心を波立てている……という、ことですよね……?

真矢だっていまさら一騎とどうのこうのとかは思ってないだろうけど、恋じゃなくとも真矢は一騎のこといまも好きなのは、わたしにとっては衝撃だったんですよ。だって終わったと思ってたんだもん!!!

あくまでもイメソンではある。しかし一騎と真矢はまだ完結してないぞ、というのをangelaの解釈とangelaサウンドで浴びたらもうどうしようもねえ!!!

5月22日はわたしの意地が報われた記念日!!!!!

『蒼穹のファフナー』シリーズで初見向きなのはどれなんだ?

15周年を迎える作品なだけに、新規が入り口選びに迷うこともあろう『蒼穹のファフナー』シリーズ。視聴を決意したものの、田舎すぎて1期の円盤が地元のレンタル屋になく、小説版からファフナーに入り大好き歴13年となるわたしが精一杯考えさせていただきます。

 

正直なにから入ってもいいと思うがな!!!

考えられるパターンは4つですかね。

 

①いまやってるやつ(BEY)から見る

②発表順で見る(1期→ROL→HAE→EXO→BEY)

③時系列順で見る(ROL→1期→HAE→EXO→BEY)

④外部メディア(1期ベース小説版、1期ベースコミカライズ)から入る

 

個人的に強く言いたいのは①が最もおすすめであること。なぜなら2019年5月17日より先行上映が始まった『THE BEYOND』は、主人公も舞台も前作から刷新されており、世界観の説明も2話以降から丁寧に行われるため。前作までの知識がなくても問題なく楽しめるほどひとつの作品として完結できます。とはいえわたしは没入したファンなのでこの物言いが正確なのかわからない……。

とてもわかりやすくBEYの説明してくださっている動画もありますので詳しくはそちらをご覧ください。*1

わたしがBEYを入り口として勧めている理由はもうひとつあり、それはリアルタイムでやっている作品であること。自分がハマったときにだれもその話をしていなくて寂しい、そういう気持ち、オタクならありますよね? リアルタイム中ならだれかしらがその作品の話をしているので寂しさもあまりない。そしてわたしはBEYから入ったオタクの感想が聞きたいから頼むぞ!!!

 

②〜④に関しては好みの問題になっていくので、各シリーズの要点をざっくりまとめておくので各位判断してください。

 

蒼穹のファフナー

1期、無印。テレビアニメ(全26話)。シリーズ第1作。すべての始まり。青春群像劇ロボットアニメ。主人公が家出から帰ってくるまでは見てください。

 

蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT

ROL、右左。テレビスペシャルアニメ(全1話60分)。シリーズ第2作。1期の1年前の話。60分でファフナーの旨味だけを味わえる超名作。犬。「どうせみんないなくなる」で有名。個人的にジャンルはラブストーリーですけどね! 私情を挟むとデビュー間もない宮野真守の演技が見られるという点でもオススメ。

 

蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH

HAE、天地。劇場版(全1話90分)。シリーズ第3作。1期の2年後の話。ここから作画と戦闘が超進化する。「どうせみんないなくなる」と言われがちなファフナーだが、そんなことはないと証明してくれた。1期のメンバーに後輩ができて成長を感じられるのがとてもいい! ということから、1期視聴が前提として作られている感はある。が、単体成立するエンタメ映画なのでここから入るのは全然あり!

 

蒼穹のファフナー EXODUS

EXO、ファフダス。テレビアニメ(全26話)。シリーズ第4作。HAEから3年後の話。引き続き神作画。戦闘が文字通り超人化していくがかっこいいので問題ない(ファン心理としては問題だらけ)。花火。このクオリティでBEYの前座だが、EXO単体で成立できる(はずだ)

 

冲方丁蒼穹のファフナー

小説版。シリーズ構成の原液調理。1期ベースだが話の流れは1期そのままではない。

松下朋未『蒼穹のファフナー

コミカライズ。1期ベースだがドラマCDや小説版の組み込みがうまい。

小説版とコミカライズは、1期で描写されないが存在する設定が描かれたり、1期で見せ場が少なかったキャラクターがスポットライトを浴びたりと、1期の見方が変わるような内容なので、1期見るより先に見るか後に見るかで全然違った印象になるキャラがいると思う。

 

ここまでだらだら書きましたがこればかりは本当にあなたのオタクスタイルに合わせてくれ! としか言いようがないので、みんなファフナー見てくれよな!!!

 

 

*1:みうあおさんの解説動画は端的かつユーモラスなので他シリーズの紹介動画もおすすめ!

いまさらだけど『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』のEDを予想する

あと1時間で5話始まるが??? やりたくなったのでやります。わたしは劇場視聴組なのであらゆるネタバレをします。

 

ユキノジョウ『寒い夜だから…』

確定。レオくんも合いそうな気はするけど、昔の自分を振り返る歌詞はユキさまに合ってるね。

 

タイガ『masquerade』

確定。元々かっこいい曲なのに和アレンジがめちゃくちゃいい! しかし、歌詞だけ見ると、タイガお前、カヅキ先輩のこと好きすぎない?

 

カケル『Unite! The Night!』

確定。歌詞がカケルまんまやんけ……愛への探究心や、自身が届ける愛に対する謙虚さがマッチしている……天然ガス出す男は違うな……。

 

ジョージ『Overnight Sensation 〜時代はあなたに委ねてる〜

エィスっぽさも加味して。ジョージのスタンスとエィスの境遇の合わせ技という感じ。どっちが歌うんだろう?

5/14加筆:『JOY』だったね〜決め台詞だもんなあ。放送版は配信組なのでまだ見れてない。楽しみ。

 

ミナト『Lights And Any More』

夢を追って田舎から出てきた子が多いスッスッスではあるが、ミナトは特にそのイメージが強いので。

5/23加筆:『LEGEND OF WIND』だったよ。ミナトに翼ちゃん目線の歌歌わせるの因果がやべえよ。

 

レオ『Live Your Days』

励ます歌、似合うと思ったよ。

5/28加筆:シンくんの予想で挙げてた『Love&Peace Forever』がここに来るか……! ても「なりたい自分にプリズムジャンプ!」のレオくんにはピッタリだ……!

 

ユウ『Where to begin』

聞こえる……内田雄馬のファルセットが……という印象だけで決めた。

 

アレク『survival dAnce 〜no no cry more〜

確定? でもプリズムショーの曲だからなあ……EDは違う歌かもだ。

 

ルヰ『Silver and Gold dance』

シンくんが好きという思い、しかと胸に響いたぜ。のノリで選びました。そもそもTRFの曲全部ルヰくんのイメソンに聞こえてきます。

 

シン『Love&Peace Forever』

優しい曲調なのと、シャインのイメージも入ってる。ただあの回のEDでこれが来たら制作は本当の鬼。

5/28加筆:こうなると『Brand New Tomorrow』かなあ〜。

 

TRFの曲全部かっこよくてビビりました。答え合せ楽しみ!

『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』は男性の試行錯誤が結実した男性応援アニメだと思う

※『KING OF PRISM』全編のネタバレを含みます。

 

 

スタッフとキャラクターを重ねる話とか、ジェンダー(キンプリの場合はセックスだと思うけど)の話するのあんまり好きじゃないんだけど、シャインとかいうクソ男のせいで「速水ヒロのショーが暴力」って言われたのが悲しすぎて書きます、持論を。前提は「速水ヒロのショーは暴力ではない」です。

 

男体を持つ人間はどうあるべきか

『KING OF PRISM』は男体を持つ人間がどうあるべきかというテーマも背負いつつあるのでは、と思った。家を継ぐこと(ユキ・カケル・ミナト)や、自身の嗜好(レオ・ルヰ)、「男は泣くな」(ユウ)、女性との接し方(シン・タイガ)のような、男性が背負う社会的制約の話が多かったからそう感じる。

シャインのショーもそのひとつだと思っていて、セプテントリオンのショーと併せて、男体特有の暴力性とどう付き合うか、という話だったと思う。

 

男性的暴力性へのアプローチ 〜大和アレクサンダーとシャイン〜

ところで、シャインのショーが怖がられたように、怖がられたスタァがいますよね。大和アレクサンダーです。キンプラにおけるアレクのショーはファンへの被害こそなかったものの、会場を破壊する暴力行為がありました。セプテントリオンやカヅキ、プリワンに来たファンも彼のショーが持つ暴力性を危惧していました。実際にアレクが披露したショーは、タイガとのバトルショー(いわゆるプロレス)となり、力のぶつかり合いをエンタメとして昇華させます。

アレクのショーがエンタメとして機能できたのは、タイガとの(暗黙になってしまうが)信頼関係あってこそ。力が暴力に転じるのは、対象との信頼関係がないからですよね。シャインのショーが暴力的に見えるのは彼のショーが一方的な愛の押し付けで、そこにあるのは信頼関係ではなく、「君も好きなんだろう。僕のことが」という相手への甘えです。

 

男性性との付き合い方

アレクのショーの前に、西園寺レオのショーがありました。レオは男体を持つものの、一般的に女性的とされるものが好き。しかしそれが原因でいじめに遭い、"男らしさ"を追求して迷走することに。そんなレオのショーの主要なメッセージは「自分らしさの追求」です。

レオの『自分らしさ』は「かわいいものが好き」ですが、『自分らしさ』が男性的なものであることも肯定しています。準備したもののミスコンに出なかったアレクの描写も、レオのショーのテーマを引き立て、その後の自分のショーの布石にもなる。

 

最後に

プリズムキングカップのヒロのショーが暴力だったか、という話に戻りますが、やっぱりわたしはそうは思いません。彼の誇りにファンが応じようとしたら、土下座という形になったのではないかな……元々カヅキのショーで民主主義が成立した上で生まれた王だし……。仁のくっ殺を強制土下座とするなら、あれで彼の思考がパラダイムシフト起こしたような気はするけど。

ついでにプリズムリングのことを。カケル祖父やミナト祖父のような、倫理観が昭和で止まった人間をそもそも描写しないという手もあったと思うんですよ。あえて描いた上で、娘(カケルの母親)に「ああはなるな」と言わせたり、妻(ミナト祖母)に怒られたりさせたというのは、プリズムリング(女性を守り支え合うことを誓う)に繋がる結構大事な話だったからなのかな、と思います。

スッスッスはかなり男性と男体に真剣に向き合っていた話なので、イケメンアニメ風な見た目に騙されず(?)男の人ほど見てみてほしいですね。そして感想を聞かせてください。

シャイン、人間を舐めるのもたいがいにしろよ

※この記事は『KING OF PRISM Shiny Seven Stars』第4章のネタバレを含みます。

 

シャインが悪魔である理由

シャインのプリズムショーは、目が離せない魅力があるのにおぞましい。そのおぞましさとは、彼を見つめる人々から、心を文字通り奪うところにあるのでしょう。"感動する"のではなく"感動させられる"……シャインのショーが持つ、ファンの意思を規定するような強制力が働くというのは、自由意思の剥奪に他ならない。

プリティーリズム及びKING OF PRISMは、いままで人間の自立した意思の力を描き続けてきたと思うのですが、それを描く手法としては、家族や友情、恋などの人間ドラマがメインになっていました。第4章でもそれらは当然描かれるのですが、明確にとして人間の自由意思を奪い取る者が現れるというのは、いままでにない展開ですよね。

シャインは「僕が1番みんなを愛すことができる」と豪語しますが、それは一方的な愛の押し付けであり、作中でも繰り返し否定され続けてきたもの。

エーデルローズセブンスターズのプリズムショーは、シャイン(と彼の思想)に対するカウンターとして機能します。印象的なシーンは二点。ひとつめはシン(シャイン)のショーを受け入れられなかったファンの態度です。ほとんどのファンはシンの謝罪を受け入れましたが、例えわずかだとしてもそうではない、傷ついたファンはいて、シンにそれを認識させる描写はかなりショッキングでした。だからこそ、そのあとの拍手で応える場面が輝くのですけれど。当たり前ですが、受け手の一喜一憂は作り手にも伝わっているんですよね。作中においてもメタ的にも、ファンの負の感情も受け止めて、それでも前に進んでいくという、キンプリの気概を感じました。

ふたつめはこのことに通じていて、プリズムの煌めきが失われたとき、スタァを支えたのがファンであったことです。『うたの☆プリンスさまっ♪』や他に視聴したアイドルものに対しても同じ印象を受けるのですが、キンプリにおいても作り手と受け手は相互に支え合って成り立っているというのが原点としてあり、それをエンゲージに例えることでそれを示したのだと思います。

シャインに決定的に欠けているのは双方向性であり、今回は彼らとファンのエンゲージ(合意)によってシャインを封じ込めることに成功しましたが……シャインは"結束"や"信頼"を使ってまたなにかするんでしょうね……2期楽しみにしてます。

最初はシャインに対して、「M型の人間は本当に利己的だね」と言うだけのことはあるな、お前が1番利己的だよ!と思っていたのですが、たぶん違うんですよね。そもそもシャインは人間を見限っているんですよ。だから"愛される"ことにまったく意義を見出していないし、自分ひとりでショーをする。

ジュネがプリズムワールドに帰らなかったのは聖と共に生きたかったからであって、スタァを続けて使者としての使命を果たしていたのはそのための手段だった。しかしシャインはそうではない。シャインは自分で世界を見た結果、煌めきを広める使命を果たすに相応しいスタァは自分以外にいないと思っている。そこに悪意はないというのがますます悪魔ぶりを加速させる。

シャインが"悪魔"というのは比喩ではなく事実なんですよね。人間を堕落させる存在だから。シンのショーは悪魔憑きですね。りんね=イヴ、シャイン=アダムで、りんねとシャインを新規システムに移行(楽園追放)するためにルヰ=天使が生まれたというのも絡みあるんだろうな……時系列整理しきれていないこともありこの話はここまでで。というかプリリズのためにエヴァ見なきゃいけなくなったのめちゃくちゃ悔しいな!!!

タイトル回収しますが、シャインのスタァもファンも問わず、とにかく人間を舐め切った態度にめちゃくちゃ腹立ったので、2期で絆を試されてしまうセプテントリオンとファンのみんなには本当にがんばってほしい。

 

おまけ1:限界速水ヒロオタクのひとりごと

この期に及んでも速水ヒロの呪縛から逃れられなかった。最初は、シャインから出てくる言葉の数々に、オバレを結成する未来に辿り着くことができなかったヒロを感じてつらくなっていましたが、よくよく考えたら、"みんなから愛されたくてみんなを愛している人"と"みんなを愛したくてみんなを愛してきる人"とでは、こんなにもアプローチが違うんだな……ということに気づきました。速水ヒロはもう愛され方を知らない子供じゃないのだと、シャインのショーを見て実感することができました。

第4章を見て、やっぱりシンくんはヒロくんの後を追う者なんだと思いました。謝罪シーンや、自分の罪を許せない人間がいることをわかって舞台を降りようとするところとか、似ている部分が多くて、絶対シンくんにプリズムキングになってほしくなります。

ところでヒロくんの父親、やっぱりシャインというか、響ワタルなのでは? コウジの言動的に。それか真田。ひろこの言動的に。

 

おまけ2:どうしたんだ法月仁!

いつからそんなに丸くなったんだ仁! やっぱりプリズムキングカップで聖に実力で勝てなかったこと後悔してるの!? 実力での勝利に拘ってるのってそのせい!?

愛に「法月に似たのね」って言ってもらえてよかったね!!! 次は聖と仲直りしようね!!!

ルヰに対して、若いころの自分、聖、ヒロ、愛を重ねているのって、わたしが思ってるより悪い話じゃなかったことに安心しました。しかしそれにしても丸くなるきっかけはなんだったんだろう……ヒロくんのショーに思うところがあったのかな……。

 

最後に

『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』ですが、「『蒼穹のファフナー EXODUS』は『蒼穹のファフナー THE BEYOND』の前座」的なノリを感じました。続編、いつまでも待つので、絶対にやってほしいです。

 

5/6加筆:悪魔について

こちらのツイートを受けて加筆します。

思えばシャインの行動原理にルシファーが堕天した理由がちらつく。諸説あるみたいですが、アダムに跪かなかった(「M型は〜」)、人類の救済(「僕ならみんなを満足させられる」)あたりがかなりそれを匂わせている。

仮に、仮にね、響ワタル(シャイン)がヒロの父親だとしたら、ヒロの母親に近づいた目的は一体……? 一応ルシファーにはリリスとの間にリリンという子供がいる説とかはあるみたいだけど、「万人を愛する」ために動いているシャインが特別な女をわざわざ作るとは思えないので……まさか「ワタみお回収すっか! ゲラゲラ」とかではないよな……?

 

5/6加筆:ファンを切るということ

印象的な記事があったので加筆します。
わたしはシャインの純粋な邪悪さや、それが遺憾なく発揮されたショーがかなり好きですが、意識を乗っ取られたとは言え、みんなの笑顔を考えて一生懸命がんばるシンくんがアレをやってしまったのにはわたしでさえびっくりした。それに傷ついてしまったファンが会場にいたように、映画館にも確実にいたというだけのことだよなあ……描写されなかっただけで、シンくんに拍手を送れなかった/送らなかったファンは確実にいるし、現に映画館にはいたわけで。

「わたしは好きだよー」があるならば「いやそれはない無理」は当然ある。第4章の公開で一部の既存ファンを"切ってしまう"可能性は、制作もめちゃくちゃ考えたと思うんですが、それでも断行した……という状況を12話でなぞってしまうのは、"切られてしまった"人にとってはかなり残酷な話だよなあ。

 

5/7加筆:善悪と敵味方

どんだけシャインの話するんだよって感じだけど、推しの父親(の憑依霊)かもしれないから許してくれ……これから書くことは速水ヒロくんにほとんど関係ないけど……。

第4章見て真っ先にこの方のブログを思い出した!笑 モラハラクソ男の生態を予習していたおかげでシャインのことをモラハラクソ男として愛せそうです。ハッピー。

シャインの「僕は全力でみんなのことを愛すから、みんなも当然全力で僕を愛してくれるよね?」という独善は、セプテントリオンの完璧なカウンターがキマるほど完全に作中否。しかしわたしは彼の改心を求めていないというか、作中否であり続けてほしい。これはシャイン=悪であってほしいと言いたいわけではなく、セプテントリオンのシャインとの向き合い方が、わたしが見たいものになる気がするからです。

シャインはもはや個である以上に悪魔的暴力性の化身で、それは程度の差はあれだれもが持つもの。だからシャインのことは完全に滅ぼすことはできない。他者を守り支えることを誓っているセプテントリオンが、シャインを通して自分の支配欲とどう向き合うかという話になってほしいのでシャインにはずっと敵であってほしい。

 

5/8加筆:速水ヒロのショーは"暴力"か?

これに関してはガチの独り言です。

前に「速水ヒロのショーは陽性強めだった」とは言ったけど、だからと言ってシャインと同質とまで言われてるのを見て冷静ではいられない。

確かに印籠ジャンプ、なんならショーそのものに強制力があったけど、ヒロが貫いた誇りでさえ傲慢に見えるというのなら、それこそシャインが言うように「男のスタァは利己的で本質的に他人を愛する者はいない」ということになる。「女の子の心を最もときめかせる者」がプリズムキングですが、個々人が考えるときめきは当たり前に違っているし、なんならシャインのやり方だって誤りではないと思う(飛んでるヤツの思想は最低ではあるが)

そもそも"本質的な愛"ってなに!?!!? 殴るのが愛と言う人間が生きるこの地球で、なにを本質だと思ってるんだシャイン!!! シャインマジで腹立つ……。

『蒼穹のファフナー』を好きな人は『プリティーリズム・レインボーライブ』を見てください(逆パターンも推奨)

2つの違いは人の生死だけだから。……と言うと暴論扱いされるのだが、ファフナーとRLは通じ合うものが非常に多く、両方見ればどっちももっとわかるようになります、きっと。

 

わたしが両作に共通して感じたテーマは「自分で決める」「諦めずにやり遂げる」「自分の気持ちを相手に伝える」の3点です。

自分で決められなかったり、始まる前から諦めていたり、相手の気持ちを一方的に決めつけていた子たちがいるんです。そのせいで死ぬやらつらい目にあったりする。その子たちが、世界観が変わるような目にあったり、仲間ができたり、仲間と衝突したりして、自分の弱さを受け入れて自我を確立し、自分が受けた愛を世界に返すんです。どっちも愛の、愛の話なんですよ!

描くモチーフがいわゆるロボットといわゆる総合芸術なので乖離があるように見えますが、己の意思を確立した上で仲間と連帯する過程が重視されており、どちらかにハマる感性を持つ方は適正があると思います。

 

主題には関係ありませんが、企画の推移も似ているんですよ。本編終了後、期間を空けて特別編(スペシャル番組や映画のゲスト)、さらにその後劇場版の制作、そして新作アニメ(ナチュラルにRLのシリーズに『KING OF PRISM』まで含めてしまいましたが許して)。

前作を超えるという制作の気概も共通しているように思います。

 

かなりざっくりプレゼンでしたが、どっちもdアニメストアで見れるので見てください。(なんならRLはYouTubeで全部無料で見れます)

GWはあと8日あります。レッツエンジョイ人間を描くアニメ。

質量のない存在を追求したいが存在には質量があってほしい

絶対わたしに必要な話をすると思ったので見ました。見てよかった〜〜〜!

 

#COMICCITYSPARK13 10/7 COMIC CITY SPARK 13 新刊 - ぴょんのイラスト - pixiv

こういう本出したりとか、

こういうブログを書くタイプのオタクなので、とても見応えがありました。

VRが極まったSF世界にはいずれなるだろうけどそれを加速したいで起業しちゃう加藤さんはめちゃくちゃすごいと思います。それこそわたしはキャラクターの魂を信じているので、加藤さんの活動理念に対する共感や、諏訪部さんの仕事に対する姿勢を知ることができたのは、その点でかなり勇気をもらえました。

VRやこの間のCG LIVEのような、テクノロジーによる無重力な存在構築がもうそこまで難しくない時代、むしろやりやすい時代。加藤さんの肉と精神はもっと分かれているべきだとか、諏訪部さんの(生身の)人間の肉体に価値を感じていないという言に共感もする。個人的にこれらに全面同意できなかったわたしがいたことに驚いた。存在には質量ほしいかも!? という内省的発見。魂が肉に囚われるているからこそ人間は人間だと考えているので、VRの肉体が煩わしくなるときが絶対に来てほしい! やっぱり哲学やるなら物理はやったほうがいいのかな。微積が危うくても物理はできるんですかね?

 

とりあえずここまで。5/4に再放送やるようなので見てみてね。